旧水戸街道をさらに北に歩いて行くと、右手に松龍寺の参道がある。
参道には坂川に架かる橋があり、かなり長い参道が続く。
その先に山門が建っている。
左手前には六地蔵。
山門の扉には葵御紋が彫ってある。
将軍家が小金原での鹿狩りの際、休憩所となったという。
八代吉宗、十一代家斉、十二代家慶が利用したと残る。
その面影をしのばせるものはこの御紋だけである。
松龍寺は浄土宗の寺院、山号は広大山。
1615年に東漸寺の末寺として創建され、1650年に現在地に再興された。
写真は質素な本堂。
鐘楼の土台は石仏を集めて固めたのであろう。
観音堂には聖観世音菩薩を安置。
毎年8月10日の四万六千日の縁日には、雷除けになるという「とうもろこし市」が開かれる。
また弁財天堂もある。