この日はスタート時間が遅かったので17時までに豪徳寺に着いて、拝観が出来るかどうか心配していたが、どうにか間に合った。
145 豪徳寺
宗派 曹洞宗
山号 大渓山
創建 1480年 世田谷城主吉良政忠
本尊 釈迦如来
住所 世田谷区豪徳寺2-24-7
豪徳寺は七堂伽藍を備えた都内でも指折りの大寺である。
山門前の参道には松が植えられている。
1633年に井伊直孝が菩提寺として再興し、以後は井伊家の菩提寺として栄える。
珍しい寺名だが元は弘徳院と言っていたが、井伊直孝の法号から豪徳寺と改名したという。
写真は山門。
正面の仏殿は1677年築で、桁行五間、梁間六間、黄檗様式の影響が随所に見られるという。
仏殿前の石灯篭は変型だが、仏殿が完成時からのもの。
内部には仏像大権修利菩薩倚像など五体を安置している。
写真は失礼ながら、ガラス戸を透して撮ったもの。
仏殿の左手には新しい三重塔が建っている。
前回訪問した時は工事中で、17年10月完成予定とあったが見事に建っていた。
鐘楼に架かる梵鐘は1679年鋳造された。
また当寺は招き猫の元祖としても有名である。
山内で雨宿りをしていた井伊直孝が猫の招きで歩きだしたら、元居た場所に雷が落ちて
命拾いをしたという故事に基づく。
寺務所に立ち寄り、災難除けの招き猫を息子の土産にと買う。
仏殿の右奥には客殿が建っている。
また左手には招福殿がある。
広い墓地の中に井伊家歴代の墓所がある。
井伊直孝、井伊直弼を始め一族の墓300余基もあるといい、国史跡に指定
されている。
写真は井伊直弼の墓。
さらに歩いて国士舘大学前を通り松蔭神社に向かう。
着いた時は既に17時をかなり過ぎており、閉門のため入れなかった。
神社で閉門があるとは珍しく、残念ながら次回以降の持ち越しとなる。
松蔭神社駅まで歩き、世田谷線に揺られて三軒茶屋駅に下車。
近くにある居酒屋に飛び込み、恒例の反省会。
少し若者向きのお店であったが、銘酒「十四代」などでいつもながらの楽し
いひとときを過ごす。