閑話休題
今朝は早くから東京国立博物館平成館に出かけてきた。
「空海と密教美術展」開催に合わせて、NHK学園の仏教特別講座を受講したためである。
お二人の講師による講座があり、空海の教えと出展されている仏像ほかの解説があった。
東寺の仏像曼荼羅が展覧会のメインであるが、やはりこういうものはその置かれている本来の場所でみるべきであろう。
ましてや曼荼羅の仏像の一部のみの展示ではありがたみが薄れてしまうのではなかろうか。
草津の旧東海道から東に入ったこの通りには魚寅楼がある。
江戸期から「双葉屋」の屋号で旅籠を営んできた老舗。
真ん前の道は手前の十字路のところで「筋違い道」になっており、交差が僅かにずれている。
これは城下町と同じで、見通しを悪くして警備の配慮が為されたという。
その向かいにある浄教寺は真宗本派の寺院。
山号は館定山。
がっちりとした山門を入ると本堂、鐘楼が建っていた。
その斜向かいにあるのは円融寺。
日蓮宗の寺院、山号は法性山。
さらに伝久寺の山門が見えてくるが参道には雑草が伸びていた。
本堂、鐘楼共に、わざわざ雑草を取らずに放ってあるのでは思う位、雑草がよく似合うのも珍しい。
真宗大谷派の寺院、山号は布薩山。
1614年の開基。
写真は遠景。
再びアーケード商店通りに戻り、駅に向かって歩いていると「近江牛専門店」の看板が眼に入る。
ここで奮発して息子夫婦の夏バテ予防に牛肉を送ることにした。
草津駅から米原行きの電車に乗る。
途中下車してもう一ヶ所廻ろうかとも考えたが、旅の終わりにさしかかりさすがに疲れが出てきたので、電車の時間を早めて帰京することにした。
今回は丹波市の寺社巡りを中心にした一人旅であったが、予想した通りに山寺の雰囲気を堪能でき、また身も心も青もみじに染め上げられた思い出深い旅でもあった。