公園通りから左折して、笠間稲荷とは反対側にあるつつじ公園に向かって緩い坂道を登って行く。

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するとすぐ右手に大石邸跡の碑がある。(写真)
こんなところで忠臣蔵ゆかりの大石家に出会うとは驚いた。
大石内蔵助の曽祖父、祖父の屋敷跡とのこと。
浅野氏は1622年に笠間城主となり、家老の大石氏はここに屋敷を構えていた。
そののち浅野氏は1645年に播州赤穂に国替となった。

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よく見るとこの辺りの住宅は、敷地が広くまた庭木で覆われている。(写真)
建物はずっと奥に樹木に隠れるように建ててある。
昔からの上級武士の屋敷そのままなのであろうか。

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さらに登って行くと、坂東三十三観音23番札所である観世音寺がある。
公園の一角にあるためか、入り口が登山道のよう。(写真)
山門もなく細い参道を行くと、木組みの階段が続いている。

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まもなく建物があるが、本堂他の建築事務所とあり、仮本堂といったところか。(写真)
寺務所が茶店のような造りである。
周囲を歩いて調べてみるも、他にはそれらしき建物はなにも見当たらない。

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一つ高台に登ってゆくと、鐘の無い鐘楼(梵鐘は無い)があるのみで(写真)、あとは公園への山道があるのみ。
開創は白雉3年(652年)という古刹で、普門宗の寺院、山号は佐白山。
最盛期には僧坊100余りを有したというが、昔日の面影は全くない。
正直言って拍子抜けであった。

すぐ隣に手打ち蕎麦「一茶庵」があったので入る。
猛暑のせいもあり、最初から最後まで客は私一人っきりであった。
しかし歯ごたえのある蕎麦は確かに美味かった。

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この後、笠間稲荷神社を訪ねる。
笠間駅周辺には商店はほとんど見当たらないが、稲荷神社の近くは門前町で商店が立ち並んでいた。(写真)
とは言え、最盛期に比べれば参拝客・観光客は減少の一途とのこと。