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さらに同行のIさんのリクエストであり、普通は訪ねる人は少ないという空印寺に行く。
曹洞宗の寺院で山号は建康山。
写真は山門から。

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この寺は八百比丘尼の入定洞(写真)があることで知られる。
八百比丘尼伝説は全国いたるところに残されている。
654年に小浜の長者に娘が生まれたが、人魚の肉を食べて年をとらずいつまでも美しく、百二十歳のときに僧形となって諸国巡遊の旅に出かけた。
八百歳になった時、この岩窟で入定されたという。
洞は薬医門の山門前にある。

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小浜城主であった酒井忠勝が酒井家の菩提寺として1634年に建立した。
境内は結構広い。
本堂は横長でなかなか優美な建物(写真)。

運転手さんが参観をお願いすると、しばらくたって杖をついてよたよたと老住職が現れた。
後で聞くと齢86歳とのこと。立ち振る舞いが遅く、電車の時間も迫っており、どうなるものかと気をもむ。
ところが説明をされ始めるとしっかりとした口調でまたまたびっくり。

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隣にある氏神様である八幡神社に走って行く。
769年の創建という古社であり、「続日本紀」の「勅使参向鹿毛の馬奉納」という記事はこの神社との説もある。
写真は境内全体。

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鳥居をくぐると、一段高く明治期建造の拝殿、本殿があり(写真)、また広い境内には摂社・末社などが多い。
ここの秋祭り「放生祭」は300年以上続いているという。

この神社の前に手造りパン屋があり、美味しそうな匂いがしてきた。
皆で立ち寄り、電車の中での昼食用にパンを買い込む。