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続いて多田寺を訪ねる。
山号は石焸山、高野山真言宗の寺院。
749年に孝謙天皇の勅命により創建された。
「奈良の薬師寺」「出雲の一畑薬師」と共に日本三大薬師と謳われる。
写真は山門。

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本堂(写真)は室町時代建てられた入母屋造り桧皮葺で重文。
この寺も仏像で名高く、以前に一度ツアーで来たことがある。
本尊薬師如来座像は平安初期作で、カヤの一木造りで重文指定。
脇侍として十一面観音菩薩立像が配され、日光菩薩の役目をしているが、これは珍しくここだけとのこと。
またこれらを納めた厨子は豪華絢爛で、日光東照宮を模倣したものとのこと。

それにしても説明された住職の奥さんの話のくどいことくどいこと。
仏像に関係ない自慢話をたっぷり聞かされた。
その上、この日は気温が低く、堂内の寒かったこと。
そういえば前回もこの人のくどい説明を聞いたことを思い出した。

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小浜市東地区の寺院廻りはこれで終わり、今度は小浜市内の西側にある寺院を訪ねることにした。
常高寺は山号を凌霄山、臨済宗妙心寺派の寺院。
1630年に常高院栄昌院が創建した。
この人は信長の妹お市の方の次女、というより淀君三姉妹の次女といった方が判り易いかもしれない。
写真は豪壮な二層山門。

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伽藍はいずれも新しく書院、山門、本堂などが近年再建されたばかりで見るべきものはないが、ここの住職が親切に堂内を案内していただいた。
特に印象に残ったのは江戸中期の絵師狩野美信の襖絵である。
また来年の大河ドラマの主人公がその三姉妹の長女で徳川秀忠の妻おごうの方である。
そのため系譜など、詳しくおさらいをすることが出来、来年のドラマの予備知識はこれで万全。
写真は近代的な本堂。

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ここの庭園は素晴らしく、書院から本堂裏にかけてのかなり広く配されている。
石組と植栽で変化をつけられており、なかなか良かった。(写真)

栄照院の御墓は、車の往来の激しい国道を横切った裏山の中にある。
今回は時間が迫ってきたこともありパス。