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続いて若狭神宮寺に。
毎年3月2日に行われる奈良東大寺二月堂「お水取り神事」の際、ここでは近くの鵜之瀬から「お水送り神事」がある。
その白石にある鵜之瀬をまず訪ねる。(写真)
東大寺開山良弁僧正は若狭の生まれであり、その弟子実忠が二月堂を建てお水取り神事を始めた時、井戸を「若狭井」と名付けて、その水源をこの鵜之瀬とした。

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この川淵から、奈良の二月堂まで近で水脈がつながっているという伝説がある。
見るところ普通の川ではあるが、その神事の時は大変な人出であるという。
また川沿いに小さな神社が祀られていたので立ち寄る。(写真)

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神宮寺は若狭国の国造りをした若狭彦命を、白石に祀った若狭彦神社の神宮寺であり、714年に滑元が創建した。
全盛期の鎌倉時代には七堂伽藍、二十五坊を数えたという。
重文指定の本堂(写真)は単層入母屋桧皮葺であり、1553年に朝倉義景が再建した。
間口八間、奥行九間と大きい建物で、蔀戸か廻らされている。
内部には自由に入れて、男神、女神その他の仏像が見られる。

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写真は内部から境内を写したもの。
本堂前は芝生が張ってある。


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本堂に向かって右手に茅葺の「御茶処」が建っている。(写真)


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帰りに長い参道を歩き仁王門(写真)に到着。
鎌倉末期に建立された重文。
八本柱杮葺で、珍しい形の蓑束がある。
金剛力士像には1385年の墨書あり。