27日、いつもの四人組で東京の寺社廻りに出かけた。
今回は帝釈天をメインに、その参道のお店で反省会をという趣向。
予定としては常磐線金町駅に集合、タクシーで水元公園近くの南蔵院で降りて、寺社を廻りながら金町駅まで歩いて戻り、京成線で柴又駅に行くというコース設定。
行きの電車の中で地図を良く見ると、葛飾区の一番北はずれに遍照院があり、今回行かないとここだけがポツンと残ることに気付いた。
急遽、皆なと相談の上、タクシーでまず遍照院に行き、そのまま南蔵院まで乗り継いでゆくことに決定。

65遍照院
山号  仏生山   寺号  和銅寺
宗派  真言宗豊山派
創建  和銅元年(708年)または和銅3年
本尊  不動明王、両童子像
住所  葛飾区水元5-5-33

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参道は長く、両側には樹木が植えられている(写真)。
木造山門を入ると六地蔵、左手には幼稚園を併設。


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東京では珍しい和銅年間の開創という古刹であり、寺号もずばり和銅寺とは嬉しい。
1572年に中興されたが、その後も再度の洪水、火災に遭ったとのこと。
せまい境内には木造本堂(写真)、太子堂、庫裏などが建つ。

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異形板碑(写真)は高さ136cm、阿弥陀種子が刻まれている。
また上部が高く残されているのが特徴。


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みんなで境内を見ていると、幼稚園の送迎バスの運転手が近づいてきて、庫裏の近くに古い水盤があると教えて頂く。
すると住職が出てこられて寺の歴史などを語って頂いた。
この水盤は1677年の銘があり、形式も古いものとのこと(写真)。

66南蔵院
山号  業平山
宗派  天台宗
創建  1348年 林能
本尊  釈迦如来座像
住所  葛飾区東水元2-28-25

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木造山門を始めとした堂宇は比較的新しく、また立派である。
写真は白塀を廻らした山門(写真)。


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境内に入ると左手に本堂があり、堂前に植えられた松の枝ぶりが良い(写真)。
本堂の左並びに寺務所がある。


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この寺は「しばられ地蔵」で有名である。
まさに縄でグルグル巻きにされた地蔵(写真)があり、傍には一本100円で縄を売っている。
願い事をして地蔵に縄を巻き、願いが叶うと解きにまた来るという。
これだけグルグル巻きのままということは、願いが叶わないことが多いということなのかな。
この地蔵には大岡越前守お裁きの逸話も残る。

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「しばられ地蔵」の左右には地蔵堂、六角の太子堂などあり(写真)、また境内には鐘楼、藤棚などもある。
また裏手は、植栽が庭園風にしつらえてある。