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続いては熊谷を代表する大寺、熊谷寺を訪ねた。
山号は蓮生山、浄土宗の寺院で1195年の創建。
熊谷次郎直実がここで誕生し、また蓮生法師として往生した場所でもある。
立派な木造山門が建つ(写真)。

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しかし、門はびっしりと閉ざされ、「関係者と団体以外は立ち入り禁止」の立て札がある。
境内はかなり広く、庭園風の植栽の先に大きな本堂が建っているのが見える(写真)。
この本堂は高さ21m、間口25,5m、奥行29mという巨大な建物で、1914年の再建。
境内に入れないのが残念至極。
江戸期には30石の朱印寺であった。

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八木橋デパートの横を南下し、円照寺を目指す。
円照寺は星川通りに面して建っており、狭い境内はびっしり建物が建ち、また幼稚園もある。
宗派は天台宗で、身代わり不動明王が本尊のよう。
この建物がチグハグで、木造山門(実輪閣の扁額)の中に鉄筋尖塔のある派手な廟がある(写真)。
また廟の前には弁財天、大黒点をはじめとしてあらゆる神様仏様の石像が所狭しとならんでいた。

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この星川通りの西突き当りに石上寺がある。
山号は星河山、真言宗智山派で寛永年間の開基。
鉢形城主北条氏邦が築いた堤の河原石の上にある寺という意味で名付けられた由。
新しい木造山門が建っていた。
ところが境内はすべて壊して、新しく造成し大きな木造本堂を再建工事中(写真)。
境内にあった石仏、石碑などはすべて一か所に集められていた。
境内の片隅には、なかなか風情ある庭と本堂が取り残されていた。

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このすぐ南、JR高崎線の手前に宇佐稲荷神社と八坂神社が向かい合わせに立っている。
まず宇佐稲荷神社は、びっしり真っ赤な鳥居が並び、小さな赤い祠があるのみである(写真)。


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八坂神社は、愛宕神社と合祀されている。
狭い境内ながら、新しい鳥居と玉垣の中に、木造社殿(写真)、神輿庫が建っていた。


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この後、石上寺の近くにある星渓園を訪ねてみた。
熊谷にはわずか一年しか居なかったこともあり、ここにこんな庭園があることは全く知らなかった。
写真は入り口。

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この庭園は3847㎡とそんなに広くはないが、回遊式庭園であり、樹木が生い茂り、真ん中に池を配して(写真)、星渓寮、松風庵、積翆閣の三つの建物もある。
現在は熊谷市の管理のもと無料にて市民に解放されている。

駅への帰途はふたたび星川通りを散策しながら、何か昔の記憶に残るものはないかとキョロキョロしながら探すが、すべて徒労であった。
浦島太郎だったこの日の道程は19000歩であり、何故か結構疲れた。