井草八幡宮を出て青梅街道を東に向かって歩く。
1kmも歩くと街道沿いに荻窪八幡神社の境内が見えてくる。

17荻窪八幡神社
祭神 応神天皇
創建 約1100年前の寛平年間
住所 杉並区上荻4-19-2

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1051年、源頼義が奥州東征の途次、この地で戦勝祈願をして社を置き、館を建てたので城山とも呼ばれた。
青梅街道口からは正面参道ではないが、鳥居があり、石造狛犬が置かれている。
狛犬には延宝7年(1679年)の銘があるとのこと。
写真は狛犬二体のうち、向かって左側のもの。

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境内の東側に正面参道があり、大鳥居が立つ(写真)。
境内は広く2600坪、大木が立ち並ぶ。
写真は05年10月11日写したもので、樹木の鬱蒼さがよくわかる。

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木造神門、木造拝殿を、鉄筋回廊が取り囲む。
面白いのは中の鳥居の横に石をくり貫いた小さな祓門があることである(写真)。
境内には神楽殿、神輿庫、社務所の他、末社として稲荷、祓戸、須賀、琴平、御嶽、猿田彦、秋葉神社がある。

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神門を入ると木造拝殿、本殿が建つ(写真)。
また拝殿前には、太田道灌が石神井城を攻めたとき軍神祭をして槇樹を植栽した「道灌槇」がある。
なお1294年,1388年,1422年銘の板碑を保存している。

18観泉寺
宗派 曹洞宗
山号 宝珠山
創建 1597年 鉄叟和尚
本尊 釈迦如来
住所 杉並区今川2-16

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名門今川家の菩提寺であり、それに相応しい格式を感じる堂々たる寺院である。
山門に至るまでの参道両側には樹木が広く植えられ、その中に地蔵仏、石仏が並んでいた(写真)。
これを見ても観泉寺の大寺の風格が良く出ている。
写真は05年10月11日写したもの。

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木造山門前も禅寺らしい植え込みがされ(写真)、訪ねてきた者に安心感と期待感を持たせてくれる良い眺めである。


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境内は岩と植栽と苔を配しての見事な端正な庭園が広がる。
その真ん中に木造本堂が建っている(写真)。
本堂は1763年再建されたもので、庫裏も同時期とされる。

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山門を入るとすぐ左に観音堂があり、聖観音が祀られている(写真)。
鐘楼、竹林なども配され、また枝垂桜、紅葉の頃に来ればさらに美しいことであろう。
正直なところ、見ていて飽きない境内である。
やはり有力檀家を持っていることによるのであろうが、それにしてもこれだけの格式と体裁を維持してゆくのは大変だろうと推察する。