堀ノ内熊野神社を出て、南西の方向に道を辿る。
済美山という丘の裾を抜けると方南通りに出るが、これをを横切り、永福通りの商店街を南下してゆく。
まもなく大円寺の山門が見えてくる。

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12大円寺
宗派 曹洞宗
山号 泉谷山
開基 1603年徳川家康  開山 諦厳桂察(信玄の弟)
本尊 釈迦如来坐像
住所 杉並区和泉3-52-18
木造山門は立派で、扉に葵の紋あり(写真)。
また山門の前には小さな仁王像が二体立っている。

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境内には手入れされた樹木が茂り、また墓地は広く苔むした墓が並び、大寺の風格を感じる。
木造本堂には貫禄のある扁額が架かり、正面には丸に十字紋が見える(写真)。
これらの紋は、この寺は飯野藩保科家の菩提寺であり、薩摩島津家の江戸菩提寺でもあることを顕している。

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飯野藩保科家の墓地には五輪塔などが並んで立つ(写真)。
薩摩島津家の墓地もあり、島津家寄進の宝筐印塔の他、戊辰戦争戦死者の塔もある。
篤姫で有名になった幾島の墓があると聞いていたので探すも見当たらず。
戊辰戦争の塔を見たので、勝者と敗者の死後までの運命の違いなどを語り、また函館の碧血碑を思い出す。

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さらに永福通りを南に歩き、左折して坂道を下ったところに和泉熊野神社の鬱蒼とした森がある。
13和泉熊野神社
祭神 天御中主命、イザナギミコト、イザナミミコト
創建 1267年 熊野三山を勧請
住所 杉並区和泉3-21-29
旧和泉村の総鎮守。
大きい石鳥居が二つ連続して立っている(写真)。

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二基の石鳥居に続いて、今度は木の鳥居が控柱付きで立っていた(写真)。
境内は樹木に覆われ、都心とは思えない静かな雰囲気。



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広い境内に比して小さ目の木造社殿(写真)であり、本殿は1863年の再建。
社殿の両脇に稲荷社があるほか、神楽殿、名前のわからない社などが社務所と共に建っている。
例祭は9月の第二日曜日。
また境内からは縄文式土器が多数出土している。

続いてはこの日の最後の目的地であり、またメインでもある龍光寺を訪ねた。