原付+電車+バスで行ける某所にフクロウさんが営巣しているので、そーっと撮らせてもらいに行きました。始発のバスでは遅いので駅まで初めての原付走行(運転の才乏しいのでいつもは近所でしか使っていません)。

結果は、おねんね中のお母さんと、

ヒナちゃんの羽しか撮れず。昨日は顔を見せてくれたのだそうで、期待していたのですが。

可愛いヒナちゃんの顔を見たいのでまた来るべし、と。2回目も空振りに終わり、3度目は休日ダイヤで、フクロウさんの営巣駅からの最寄りのバスはいつもだいぶ遅い出発。タクシーも前日8社くらいに掛けるもダメで、当日の偶然に賭けていたのですがやっぱりタクシーの姿もなく。と、テノリの行きたい方向に行く気配の車を発見して、「もしあちらの方へ行かれるのでしたら、乗せて頂けませんか?」のヒッチハイク。ヒッチハイク人生3回目かな。

歩くと45分くらいのところ、車で6分で、ありがたやー!!

着いたら、親切な方が「ヒナちゃん立ってますよ、イス設置するより先撮っておかないと!」と。え?何ですと!とカメラを向けると、

おおおおおお、3時半起きの甲斐があった!駅から徒歩なら撮れなかった!

巣穴から出て外を眺める、ヒナちゃんの勇姿。わーい。程よくテノリ好みの前ぼけ緑色が入る場所が空いていてラッキー。

ヒナちゃん眠そう。

おや?おやおや?

下の巣穴の中を気にしてる。成長が少し遅い2羽目ちゃんが、這い出ようとしていたのでしたが、どうもまだ無理のようでした。

這い出すのは諦めて脇穴に戻り、顔を出す。

好奇心旺盛に、じーーと。おばちゃんも、可愛いひなちゃんの動向をじーーーっと。

レンズのズームを引いて撮るとこんなです。うひゃー可愛い、幸せ。

下の子が引っ込んでしまったので上の子を撮りましょう。

巣立ちのよじよじ木登りみたいなぁ。こうなったらよじよじ撮るまで通うのだ!と、連日の夜中3時半起き。

また別の日。フクロウ母さん、ヒナちゃんを見守りつつの休憩中。

ヒナちゃんは今朝はテノリのいる間は這い出ず、割れ目からヒト観察。

何かあたち、注目浴びてるでしゅね。もしかして、あたちアイドル?

ヒナちゃん「もう戻って眠っちゃおうかな、だってあたち眠いもん、バイバイ!」

え?戻っちゃう?寝ちゃう?仕方ないかぁ、お子ちゃまだものね・・・

ヒナちゃん「おばちゃん今、ガッカリ顔だった、にひひひ」

また別の日も巣立ちせず、親鳥さんもほとんど促す様子もなく。のんびり一家の様子。

今日も巣立たずでしたー!とヒナちゃんの写真を会社に行く度に送っていたのですが、仕事シフト入っていた前日の夕方、会社からラインが。【巣立ち見たいでしょ、明日遅刻してきていいからね!午後出勤でいいよ!】と会社からラインが。【そんな、甘えられません!】と返したら【甘えていいのよ!その代わり、ヒナちゃんの巣立ちの写真送って来てね】【ひゃあ、ありがとうございます!!】

と、続く3時半起きで「疲労感MAX。が、しかし。この日も早朝巣立ちは見れずで、結局巣立ち予想から4日程も遅い夕方6時過ぎに、2羽とも無事に巣立ったとのこと。めでたしめでたし。

撮りたい写真を望み通りに毎回撮れるより、またいつか!またタイミング合う日があるさ!で楽しみが続くというのもいいものだ!ということで。ちゃんちゃん。

 

1つ、気になることがあった。

早朝の人たちはマナー良く、ほぼ喋ることもなく巣から適度に距離を取り、椅子に座るなどして身動きしないで撮る方がほとんどだった。

そうゆう時は親鳥さんはリラックスして、目をつぶって休憩したり羽繕いしていた。

でも駐車場の開く時間以降や、特に休みの日には、

脳みそ空っぽ?と思うような線引きゼロの人たちが、わんさかいた。巣の近くでオーバーアクションを交えながら喫茶店にでもいるかのように(いや喫茶店でも迷惑だけどな)、無関係な話を続ける人や、親鳥さんに指を指して「ほらほらあそこー!」と大声出す人、などなど。

交代で眠って休憩していた親鳥さんが、あまりの喧騒とウロウロに、ヒナちゃんを全力で守ろうとしたのだと思う、近くの木に2羽並んで目をしっかり開けて監視していた。(テノリの位置からは見えなかったけれどそう推測した。2羽並び写真は後日見た。)

「わー、2羽並びだぁ!」と、その姿に歓喜して親鳥さんの前に集まって撮りまくるのが腹立たしく、悲しい気持ちになった。テノリはテノリなりの線引きがあるので動かず(それは撮りたい写真ではない、どちらかと言うと撮ったことを後ろめたく思い続ける写真になる。←過去に、後ろめたい写真を1枚撮って猛省した経験上、もう二度としない)、立ち上がって近付いて親鳥さんの気持ちを代弁するべきか、迷った。でもするともう1人巣の近くに近付くことになり、もう1人あの喧騒に負けない声を出すことになる。むむむむむ。

結局、チキンな気持ちとポリシーを貫きたい気持ちの両方で、早々引き上げた。家に帰って、静かに注意を促す方法として回覧板を拵えたけれど、その後駐車場が開く時間まで根性がもたず(接触をただ避けただけなのかも知れないとも思う)、早朝組はマナーがいいので結局リュックに入ったまま。

巣立ちヒナの写真は一切撮らないという線引きの方もいる。時期を問わず鳥を撮ること自体ストレスだから一切やめたという方もいた。線引きは様々。でも、どうして野鳥を撮ろうと思った?野生の生物を撮りに来た意識はありますか?と問いかけたい人が山盛りにいた。人はそんなに偉いものかな?

鳥にも感情はある。

鳥にとっては命がけの生活、こちらは命に係わらない遊び(言葉は悪いけど)に過ぎない。野生の生物を撮りたいのならば、彼らの生活の邪魔にならないよう、出来る配慮はして欲しい。

撮らないのが一番の線引き!と言われたらそれまでなんだけれど、テノリは撮る。配慮しながら、これからも撮る。

 

独り言の言い逃げでコメ欄は閉じる、あくまでも卑怯なテノリなのであーる。おほほほ。