声を気にしている人なんて、本当にいるの? | 声美人は恋愛上手――言語戦略研究所の齋藤匡章が教える、発声と話し方が人間心理に及ぼす影響

声を気にしている人なんて、本当にいるの?

●「発声後進国」と呼ばれる日本


言語戦略研究所の齋藤匡章です。


日本は「発声後進国」と呼ばれています。


声についての意識や発声の技術が、
世界に後れをとっているというのです。


確かに、国の代表として諸外国を訪れるような人たちが
情けない発声をしている現状を見ると、
発声後進国の名を甘んじて受けざるを得ない気がする。


義務教育でも発声や話し方を教わる機会はないし、
声を出すといっても唱歌の練習がせいぜいのところです。


国語の時間に音読をさせられることはあっても、
声そのものより「間違えずに読む」ほうが優先される。


声がダメだと言われたって、習っていないものはしょうがない。

日本人は、総じて声に対する意識が低いと言えるでしょう。




●声は「無意識」に作用する


「そんな日本では、発声トレーニングなんかやっても
誰も声など気にしないのでは?」

そう疑問に思うかもしれません。


就職活動の一環で、声のレッスンを受けるケースは稀でしょう。

よほど声の意識が進んだ人でないかぎり、
声を良くして面接に臨もうという発想すら出てこない。


そもそも、各社が採用に用いる判断基準に
「声」という項目は含まれていないのではないか。


しかし、ここで大事なことを知っておいてほしい。


声は、聞き手の「無意識」に作用します。


相手の声を聞いて、「なんか良い感じ」「なんか嫌な感じ」
と無意識のうちに決めているのです。


「なんか好き」の「なんか」の中に、実は膨大な情報が
含まれているのです。


私たちの心には「意識」と「無意識」の2つがあって、
無意識の領域が99パーセント以上を占めているとされています。


声は聞き手の無意識に働きかけるので、
たとえ採用基準に明記されていなくても、
試験管の「好感が持てる」「いいんじゃないかな」
といった感覚に訴えることができるのです。


米国の心理学者アルバート・メラビアンの研究による
「メラビアンの法則」では、相手に与える印象の約4割が
声で決まるといいます。


話の内容は1割にも満たないのであれば、
どんなに良い話をしたとしても、嫌な声でしゃべったら
相手に与える印象は「嫌なヤツ」になってしまう。


「でも、『なんとなく』で採用を決めるほど
甘くはないでしょう。そんな理由では説得力もないし」

そんなふうに思うかもしれませんが、
これまた人間心理の厄介なところで、
論理的な理屈を後からいくらでもでっち上げてしまうのが
人間の心理です。


「なんか好き」と感じてしまえば、
あとは「好感の持てる態度」「明確な受け答え」などの
成績をいくらでも高くしてしまうわけです。


「えこひいき」のメカニズムは、ここにあります。
えこひいきをされた場合、実はちゃんとそうされてしかるべき
理由があるわけです。


このような性質はすべての人間に共通ですから、
たとえ発声後進国の日本であっても、声のパワーは
決して変わらないのです。


意識していないからこそ、武器として活用しやすいともいえます。

声のパワーを最大限に活用しましょう。


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言語戦略研究所  齋藤 匡章
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