喉声を直すには「喉を開く」(話し方のボイストレーニング教室) | 声美人は恋愛上手――言語戦略研究所の齋藤匡章が教える、発声と話し方が人間心理に及ぼす影響

喉声を直すには「喉を開く」(話し方のボイストレーニング教室)

言語戦略研究所の齋藤です。


ときどき「喉声」の話をしていますね。


日本人は、日本語の言語特性がゆえに、
喉を詰めた喉声で話しやすい。


「喉を詰める」とは、喉頭(喉仏のある部位)が
上に持ち上がっている状態です。


嚥下(食べ物を飲み込む)の際は、
喉頭蓋で器官を閉じて誤飲を防ぐために、
喉頭がぐっと持ち上がって喉を詰めた状態になります。


そのまま声を出すと、喉声になるわけです。


歌手の志望者や、声を出すのが仕事の人
(アナウンサー、声優、ナレーター、落語家など)は、
「喉声を直しなさい」と指摘されやすい。


ところが、どうしたら喉声を直せるのか、
さっぱりわからず困っている人が多いといいます。


喉声は、出すほうも聞くほうも苦しいけれど、
直し方がわからず叱られ続けるのもつらいですよね。


喉声は、「喉を開く」ことで直します。


あくびをすると、喉の奥がぐっと持ち上がると同時に、
喉仏が下がりますね。


これが「喉が開いた」状態です。


解剖学的には、喉の上部(口を開けて見えるあたり)を咽頭、
下部(喉仏のあたり)を喉頭と呼びます。



声美人は恋愛上手――発声が人間心理に及ぼす影響


ですから、表現を変えると、「咽頭を持ち上げ、
喉頭を下げる」のが喉を開く動作ということです。


こもった感じの声になってしまいますか?

最初はそれで構いません。

正しい共鳴発声法をトレーニングすれば、
喉を開いたまま澄んだ明るい声が出せるようになります。


「モテ声」「愛され声」と呼ばれるような声ですね。


まずは、少々こもった響きになってもいいので、
「開いた喉」をキープしたまま話す練習をしてみてください。


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言語戦略研究所  齋藤 匡章
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