大学入試と 雪の思い出 | 天と空100

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3月23日の今日、天気予報では雪、八王子では7時半から、春日部では8時から。

 

それで思い出した事。

 

大昔 3月23日、24日と大学入学試験で、初日、朝起きると大雪だった。当時の天気予報は今ほど正確ではなかった。

電車は1時間に2本のローカル線(3駅しかない)だったので、

不安を覚えたが、母親の「大丈夫?」との声掛けに、

心配させまいと「うん、大丈夫」と答えて、

弁当を受け取って、玄関を出た。

雪は既に25センチ位積もっていた。

 

北府中駅に着いてみると、電車は動いておらず、駅員に尋ねると

「復旧は何時になるか分かりません。」との事。

バスに頼るしかないと思い、体力気力を温存するため「30歩走り、30歩歩く」を繰り返す「忍者走り」をして国分寺駅に向かった。

バスが来たら 車道に出てバスを止めて乗る覚悟でいたが、とうとうバスは来なかった。国分寺駅前の書店で「沖ヨガ」の本を2冊買ったことがあり、道に迷うことは無いと楽観視して、心を

落ち着けつつ先を急いだ。(線路に沿った道路を歩くので60分程掛かる)

 

電車内で、試験会場の地図を確認したところ、30分か40分

遅れると受験できないとの注意書きがあり、予想では8分ほどしか余裕は無かった。

 

東小金井駅の長い階段を下りて会場に向かう途中の道路に

大学の案内板があって、見ると近道があり こちらに進むことに決めた。

近道は途中から、人が歩いた形跡が無くなり、膝まで積もった雪に足を取られて、「裏道だから人は通行しないな、判断ミスした」と焦ったが 引き返す時間は無く、「兎に角、突っ切るしかない」と覚悟を決めて進んだ。

 

なんとか会場に着いて、長靴に入り込んだ雪を出した時は ぎりぎりの2~3分前だったと思う。案内されて席に着き、数学の問題を見た。

大きな設問は5つ、時間は2時間30分、1つが20点。

既に30分過ぎているので 1つは捨てて、4つに集中すれば80点狙い。設問をざっと読んで、捨てる1つを決めた。

 

遅刻して 会場の雰囲気にのまれ、焦った心を落ち着けるために、挙手をして「すみません。トイレに行かせてもらえますか?」と願い出る。

トイレに行ってからは 心を落ち着けるために個室に入り大便をした。

10分間以上使っているが、焦って解くよりは良いと判断した。

 

わら半紙の計算用紙にも、「受験番号・氏名」を書き提出すると聞き、「途中まででも点数はもらえるな、ラッキー!」と

前向きに考えた。

解答用紙には「OOをOOと(のように)解く」と、方針を要所要所、解答の流れを書いてアピールして進めたが、時間切れで、80点には遠い と思った。

 

午後は頭を切り替えて臨んだ.

英語は難しくはなかった。

国語は易しい古文があったが、漢文は無くてラッキーだった。

 

2日目は天気が良く暖かくて雪は完全に溶けていた。

化学は、不得意な分野は出ず、ラッキーと思った。

物理は、面倒な計算になり集中力が途切れた時があった。

 

2日間通してみると、問題が簡単で「現役に有利だな、高得点を取らないと落ちるな。」と感じた。

 

帰りに門の掲示板を見ていると「試験はどうでした?自分は君の後ろの席だったので、遅刻する人が居ることにびっくりだった。」と声を掛けられたので、

「自分浪人してるので、問題が易しすぎて現役に有利ですね。

物理も途中で集中力が切れて、計算する気力も失せて最後まで出来なかった。」と言って別れました。

合格発表は4月1日と書いてあり、「新年度になってるし、エイプリルフールの日に発表か」と思った。

 

別の大学の 4月7日の入学式、電車通学の準備など始めていましたが、念の為4月1日に行ってみると 合格していて

「はあっ?」と驚きました。

 

思い起こすと、これまで 困難が起きても、ぎりぎりセーフで乗り切って来た事が多かった。いくつか判断を間違ったとしても、諦めなければ 軌道修正して 何とかなる と思います。

 

現在も 数年間劣勢だったのを 押し返して来ているではないですか。

皆さんの 諦めない力で 今の難局を 乗り切りましょう。