愛内さんの入院先は高齢者だけでなく、さまざまな年代の方が入院している一般病棟。

面会した愛内さんは、声掛けには応じず、何かをぶつぶつ言いながら病棟内をウロウロと歩き、他者の部屋に入り荷物を持ち去ろうとして看護師に注意され、その看護師に掴みかかるなどしていた。部屋はどこかと本人へ聞くと険しい顔で「ここは俺の家だ!」と話す。その後も徘徊を続け、台車やカートなど目につくものを持ち去ろうとし、看護師に止められ、大声で怒鳴り、殴りかかろうとするなどを繰り返す。

担当看護師へ入院中の様子を聞くと日中は、病棟の職員も多く、見守りもできるため自由に動いてもらっているが、夜間は拘束をしているとのことであった。今日は、これでも穏やかな方で、普段はもっと粗暴で、安定剤を飲ませても全く効かず、正直手が付けられない状態。施設での介護は無理。専門医での治療が必要と看護師は話す。