「強く生き、美しく育て、凛々しく染めよ。」
春だというのに、気温は5度。
凍えるような寒さと冷風が、桃色の花びらを吹き飛ばす。
あられが降るとか降らないとか・・・。
予想なんぞわかりゃしないだろうに・・・。
「皆さん、朝ですよ~。起きてください!」
新撰組女中ミツバの声が、大広間に響く。
一番隊隊長、沖田総悟の姉であり、新撰組で唯一の女性なのである。
「ミツバ殿、いつもご苦労様です。」
「いえいえ、こちらこそ。今日も頑張ってください、近藤さん。」
毎朝のことであるが、隊士たちからの信頼がある、
局長と同じほど、人気が高い。
「姉上、おはようございます!」甲高い挨拶が。
「おまえの格差がわかんねぇ・・・。」呆れ顔でたばこを吸う副長。
「総ちゃん、十四朗さん。おはよう。」笑顔で答えるミツバ。
騒々しい一日の始まりは、穏やかな朝とともに始まる。
「あら、桜が・・・。」
着物の袖に紅色の花びらが舞いおり、
何事もなかったかのように、また、舞って行った。
「俺の生きる価値はなんだ・・・?」
「俺の生きがいとはなんだ・・・?」
「俺が生きてる理由はなんだ・・・?」
「俺は・・・
何者だ・・・?」