我家は子供たちが寝る前に、絵本を読みます。
時間がなくなって今日は読めないわーという日もあるのですが

子供たちが今日はこれ!と、自分で選んで持ってきます。

ムスメ①の最近のお気に入りは「おおかみと7ひきのこやぎ」


こやぎも、本の絵もかわいいのですが
このお話、めちゃくちゃこわいですよね。

おおかみが来るところが近づくと、妹様は怯えて母ちゃんの布団の中に逃げます。

おおかみは、声がよくなる薬をぐいっと飲んで、手に白い粉をつけて・・・
「お母さんだよ」と、声を聞いて、手も確認して、こやぎたちはドアを開けてしまいます。

こやぎたちはおおかみだとわかり、部屋のあちこちに隠れますが、
おおかみに見つけられて次々と食べられてしまいます。

残ったのは一番小さいこやぎだけ。

目の前で兄弟たちが食べられてしまう・・・なんとも残酷です。

帰ってきたおかあさんやぎに一番小さいこやぎは、「怖かった・・みんな食べられちゃったよ・・!」と報告するシーン。
何回読んでも、ワタシは泣きそうです。

家に帰ってきたら、留守番していたどちらかが食べられて、もう一人がそれを目撃して生き残っているなんて・・・

その後おかあさんやぎはこやぎを助けて、おおかみのおなかに石をつめて、
おおかみは川に落ちて死んでしまうのですが
この展開もシュール。

そして、お話を読んだ後に、子供たちには絶対にドアを開けないことを話したのですが

「宅急便です」なんて言って、おっかない人が包丁持ってきたら恐ろしいでしょう!と言うと

ムスメ①「それは包丁のお届けだね~」
ムスメ②「母ちゃんみたいにニンジンとんとんってしたらいいよね~」

・・・・ワタシは、この人たちが、「おっかない人」についての知識がないことを忘れていました。
というか、「おっかない人」の存在がある認識すらないだろう。

自分の周りのすべての人を信じているこの無垢な人たちに
親として、いつかは、「おっかない人」の存在を教えてあげなくてはならないのですが

今日じゃなくて良かったよな、と思ってワタシは心が少し痛んだのでした。
おっかない人の話して、ごめんね。