こんばんは、ジュンです。
友お勧めの本、荻原 浩の ≪ 噂 ≫を読みましたので、ご紹介です o(^▽^)o
この記事、書きかけで昨日間違えてUPしてしまったので、
お読みになった方もいらっしゃると思います。
少々、内容が変わっていると思いますが、ご了承ください m(_ _ )m。
「 ニューヨークの公園に、真っ黒なレインコートを着たレイプ魔が出没したんだって。
ティーンエイジャーの女の子ばかり狙って、足首を切り落としちゃうらしいの。
でもね、ミリエルの香水をつけている女の子は狙わない。
だから、ニューヨークの女の子は、みんなミリエルのローズをつけるんだって・・・ 」
ある広告代理店が、香水の新製品のキャンペーンのために、
渋谷に集まる女の子を集め、口コミで噂を流した。
噂は、多少形を変えながら、渋谷を中心に瞬く間に広まっていった。
そんなある日、その噂の内容と同じ連続殺人が起きる。
刑事・小暮は、本庁からやってきた女刑事名島と捜査に当たるが・・・
女子高生の口コミの速さやネット社会を舞台に、繰り広げられるミステリーです。
若い世代、特に女子高生と言う一種特別な集団の仲間意識・・・
それを上手く題材に取り上げて、まとめております。
この本の初版が2001年と言うことで、
携帯やPC扱い方が、今現在と比べると、かなり古い印象は否めません。
しかし、それらのことを差し引いても、十分楽しめる作品となっています。
女子高生の娘を持っているにもかかわらず、
その世代のことに疎い所轄の刑事・小暮。
彼が捜査前半に関わる、渋谷の若者との絡みが面白い(笑)
本庁から来た女刑事・名島とのコンビも、捜査が進むにつれて絶妙な間合いを持ち、
いい持ち味を出しています。
そして、この作品、最後の最後、ホントに最後の一行で、
すべての謎が解き明かされるのです。
それまで、真犯人は誰なのか・・・?
あれや、これやと考えながら、いろいろな人物を頭に描き、
読み進めているにもかかわらず、
「お~~~~、こいつが!!! (ノ゚ο゚)ノ」
という結末が、待っております!
忙しい捜査の合間に、娘と交わされる何気ない会話が、
衝撃のラストへと繋がります。
この本を読んでみようか・・・とお思いの方、
気を抜くことなく、読んでいただければと思います。
ただし、爽快な大逆点ですっきりさせてくれた ≪ 葉桜の・・・ ≫とは異なり、
少々後味の悪い結末になっておりますので、お気を付け下さいませ・・・
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