こんばんは、ジュンです。
本日は、本のご紹介でございます。
箱根駅伝をテーマにした三浦しをんさんの作品です。
管理人の友に、他人から強要されることも、他人に強要することも大嫌いな、ヤツがおります。
でも、管理人は、そんな友が大好きなのですが・・・
そんな友が、珍しいことに、
「 読んでも、読まなくてもいいから、とにかく渡すね!
急がないから、持ってって。 」
と言って、持ってきたのがこの作品でした。
映画や本の趣味がとても似ている (と、勝手に思っている) 友なので、
きっと、面白いのだろうと何気なく読み始めて、素直に嵌ってしまいました(笑)
- 風が強く吹いている/三浦 しをん
- ¥1,890
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ケガのために走ることから離れていたハイジと、
高校の陸上部で事件を起こし、陸上界から離れながらも、
走ることを止められない走(カケル)。
この2人の偶然の出会いが、すべての始まりだった。
走ることにはほとんどド素人の8人を巻き込み、
たった10人で箱根駅伝に挑む。
そんな大学生たちのスポーツ青春群像が、この作品です。
この物語が、現実とはどれだけかけ離れているかは、
毎年箱根駅伝を見続けている管理人は、もちろん分かっております。
こんなに簡単に箱根になど出られる訳がないのです。
それが分かっていながら、
この唐突な物語をとても素直に受け入れてしまっておりました。
なかば、強制的に箱根を目指すことになってしまった学生たち。
女の子にモテたいとか、就職に有利かもとか、テレビに映りたいとか、
司法試験に受かっちゃったからやることないしとか・・・
そんないい加減な気持ちで走り始めた彼らが、
走ることの楽しさを感じ、仲間との繋がりを感じてゆく。
決して精神論をかざすことなく、普通の学生たちが繋がってゆく物語。
小さな波乱はあるものの、
特に大きなハプニングが起こるわけでもなく、
記録会、予選会、箱根本番と、淡々と話が進むだけ。
それなのに、読み進むうちに、気持ちがとても清々しくなって行くのが不思議でした。
そして、箱根本番。
10人で襷を繋ぎながら、それぞれのモノローグで綴られる箱根路は、
毎年テレビで観戦しているその風景と重なり、
彼らと一緒に、風を感じているようでした。
しかし、何と言っても、若い男の子が10人・・・
そう、『 チーム男子 』なんですよ ( ´艸`)
10人のキャラクターをどう作ろうが、読み手しだい (〃∇〃)
組み合わせも自由自在だし、とても楽しい(笑)
結局はソコ?
いやいや、ソコがなくても、ホントに面白い作品でございました!!!
そして、この作品、映画化されるんですね。
イケメン俳優くんをいろいろ取り揃えているようです(笑)
今年秋、公開です ゚゚゚゚゚-y(^。^)。o0○