こんばんは、ジュンです。
山内 練に会いたくて、第4弾!(笑)
今回は、ハナちゃんシリーズの一作目【 フォー・ディア・ライフ 】のご紹介です。
この作品、1ヵ月くらい前に読んでいたのですが、のびのびになってしまって、
これを書く前に、もう一度さらっと読み返しました (;^_^A
新宿2丁目で、無認可保育園を営む花咲慎一郎、通称ハナちゃん。
慢性的な資金不足の園のために、ヤバイ探偵業も請け負っている。
新宿2丁目という環境の中で、保育園に預けられる子供達とのかかわりに絡めて、
探偵ハナちゃんに舞い込む事件が展開する・・・
という、作品です。
前にご紹介した【 RIKO 】シリーズとは、かなり印象の異なる、明るいものになっています。
いろいろな事件が重なり、スピーディーに展開して、とても面白い作品です。
そして、この作品の正しい書評は、いろいろなブログ・サイトで書かれていますので、
そちらを検索して頂いて・・・
ここの本題は、「 山内 練 」です (^▽^;)
このお話の練君は、ほんのツマミ程度にしか出てきません!
けれど、ハナちゃんの人生に大いにかかわってくるのです。
実は、このハナちゃん、元警視庁捜査四課(マル暴)の刑事さん。
そして、捜査上のゴタゴタで、同僚の刑事を射殺してしまった過去を持っています。
その事件で挫折し、警察を辞めて酒に溺れていた時、知り合ったのが、
保育園の経営者であり、春日組の先代組長の妾だった風見恭子です。
彼女に声をかけられ、なぜか保育園の園長先生になってしまったハナちゃんなのです。
新宿2丁目、春日組、ヤバイ探偵業・・・と来れば、どうしてもかかわってくるのがヤクザさん。
練君との出会いも、必然だったのでしょうね!
夜間保育で預かっていた幼児が、突然発病。
そういう時に助けてもらうのが、保険医資格を剥奪された奈美先生。
かつて刑事だったハナちゃんが追っていたヤクザの幹部、韮崎の愛人だった女医さんです。
韮崎亡き後も新宿に残り、いろいろと訳ありな方々の治療に当たっています。
そこで、ハナちゃんは練君と出会ってしまうのです!
なんとも綺麗な男だった。
まず何より、脚が長い。女郎蜘蛛のように脚の長い男・・・
肩幅はさほど広くないが、胸板は厚そうだ。
そして、
腰は勘違いしてし抱きしめてしまいそうなほど細かった。
ハナちゃん、練君に落ちる・・・
なんてことはないけれど、かなりのインパクトを持ってしまったことは確かです(笑)
その練君は、奈美先生に向かって、
「眠れない、頼む・・・」
と、一言・・・
もう、その細腰をギュッとしたくなるような頼りなさじゃないですか (〃∇〃)
そして、なぜか春日組の関連から、この保育園のあるビルの土地が、練君の所有になっていて、
ハナちゃんに、買取を迫ってきたのです。
練君は、「4千万円、10年分割、担保はハナちゃんの生命保険」という条件を出し、
保育園の経営を続ける事を認めます。
これは、練君の優しさです・・・
きっと、練君はハナちゃんを認めているのです。
そして、何かあったときには、さり気なく手を貸して、ハナちゃんのことを庇う・・・
そんな練君が見えてきます。
作者、柴田よしきは、練君を奈美の口を借りて「あいつは・・・悪魔よ」と、言わしめておりますが、
悪魔の仮面を被った天使なのか・・・
天使の仮面を付けた悪魔なのか・・・
練君の魅力は蟻地獄です (^▽^;)
ハナちゃんシリーズ第二弾には、練君に落ちた男がもう一人、登場いたします!
お楽しみに ゚゚゚゚゚-y(^。^)。o0○
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