名古屋地裁に提出した意見書を公開

令和3年10月14日、大阪の主婦3人が、原告となって、大阪地裁に提訴した当裁判は、令和4年8月10日。第1回期日を名古屋地裁で開くことになった。被告は愛知県の大村秀章知事と、ジャーナリストの津田大介氏。
「あいちトリエンナーレ2019」において、昭和天皇のお写真を燃やし、その灰を踏みつける他、筆舌に尽くしがたいほど不敬な動画が「芸術」として展示された。私たちは、このような天皇への憎悪に満ちた表現は、いわゆる「ヘイト」行為に相当し、また、日本国憲法第1条に違反し、全国民への「ヘイト」行為であるとも考えます。同展示は同年、大阪でも開催され、本年令和4年に入ってからも同趣旨の展示が、東京、京都、名古屋、神戸で開催されました。

今日は8月10日の名古屋地方裁判所で読み上げた私の意見書を掲致します。

陳 述 書

令和4年8月10日

名古屋地方裁判所 民事第10部 合議ロD係 御中

                                      原告  大東久子 

 1 私は、大東久子と申します。平凡な一主婦です。私が今回訴訟に至った理由は、あいちトリエンナーレという、芸術とは程遠い展示会を地方行政である愛知県が主催し、事もあろうに昭和天皇を貶める展示物を公開するという暴挙を、看過することは出来ないからです。

 

2   この展示を巡って抗議が殺到したことに対し、主催者に名を連ねている愛知県知事が「表現の自由を保障した憲法21条に違反する疑いが極めて濃厚ではないか」として、抗議した人を批判したと伝え聞いております。

皇室を戴き、平和で豊かな文明を育んできた日本も、いまや外来の「権利」思想により日本文明そのものが崩壊する危機に陥っています。日本の美しい文化や、歴史を守ることは私たち日本人の使命です。「あいちトリエンナーレ」の様な芸術とは程遠い、また美しい日本の文化を全否定するような展示を認めることはできません。

 

3 昨今、「ヘイト」「ヘイト」と主張する人達が増えていますが、その人の行為や表現こそが「ヘイト」なのに、その事を指摘すると「差別発言」と主張し、事あるごとに訴訟に持ち込むケースも増えています。最早、日本独自の文化である「お互いの気持ちを尊重し、話し合って解決する互譲互助の精神」も失われ、外来の思想に基づく日本の土壌に合わない「権利主義」に取って代わろうとしています。

 

4 主催者であると主張する人たちは、天皇という悠久の歴史に基づく日本の伝統的価値と、自身の価値を対等だと考える、間違った「モラル」に洗脳されています。「権利主義」の行きつく先は「表現の自由」を乱用した個人の権利だけを主張する、やって良い事、悪い事の判断も出来ない人たちの独り善がりだと思います。

 

5 たちは、美しい日本の歴史・文化・伝統を打ち消すことに繋がる、明らかに不愉快な展示物を芸術だと認めることはできません。あまりにも下品極まりない作品なので、家族、特に子供孫には見せられない。一緒に、見られない展示作品。これが芸術でしょうか。

 

6 天皇は憲法第一条にあるように日本国の象徴です。象徴をあんなに貶めてよいのでしょうか?日本人の品性を疑われます。もし、自分の親や祖父母がこんな事をされたら黙っていません。例え天皇陛下を一市民一国民と見做したとしても著しい名誉毀損です。自分にとって祖父母以上の存在である天皇陛下が貶められる事には深く心が傷つきます。

 

7 イギリスのエリザベス女王に対し同じような事をしたらどうなるか考えてみて下さい。先日、安倍元首相が暗殺される事件がありましたが、これも元首相を貶めるような報道が執拗にされていた結果が招いた事件では無いでしょうか。こういった皇室を軽んじた風潮が、ひいては皇室を脅かすような事件に発展しかねないと懸念します。


 8 表現の「不自由展」が日本全国で開催され物議を醸し、会場周辺の安寧秩序をみだしており、警察も警備にいとまがなくなっているでは無いですか。日本国において、このような、醜い所業を黙って見過ごすことはできません。

 

以上、「あいちトリエンナーレ」に見られた、芸術とは程遠い展覧会が、二度と開催されないことを願って今回、提訴したことをご理解頂きたいと思います

 

以上