喪中葉書を出していたので普通の年賀状はなかったけど一昨年に夫と行った温泉から年賀状が届いていた

露天風呂の写真付きの謹賀新年

夫と入った露天風呂

こんなに素敵だったかな




宛名は夫の名前

郵便屋さんはうちに夫がいるって思ったかな

なんだか夫宛の郵便は嬉しい





いい温泉だったね

また行こうね

そう言ってたけど


もういけない




この先温泉なんて行く事があるのかな



ここではないけど

いつか夫とその数年前に行った温泉では大雨になってしまってお部屋についてる露天風呂に傘をさして入ったのがとても楽しかった

ザーザー降ってる雨の中

大きな黒い傘をさしてあたたかいお湯に入りながら二人で大笑いした

この送られた葉書の温泉では食事に夫が牛肉を追加してお腹がはち切れそうになったんだった


ついこの間のことみたい





また来年もこの温泉は年賀状をくれるのかな


夫との思い出が届けられるのかな

葉書が来ると寂しさを感じつつ
夫の名前が生きている宛名に嬉しさを感じる
夫の名前が温泉宿のリストには生きている
こんなことが嬉しいなんて







お正月もようやく終わった



この三ヶ日だんだん辛くなってきてた


夫のいないお正月

この先何年経っても夫のいない年末年始





この寂しさや物足りなさをいつか平気になれるのかな



夫のいない今年が始まった


日々恋しさは募るのに



痛みを伴う恋しさが募る一方なのに


新しい年が始まってしまった





楽しい事を探さないと

夫に報告出来る楽しい事


どうにかやっていかないと

夫に何も報告出来ない



今日はいいお天気で嬉しかった

胡蝶蘭から新しい芽が出てる

嬉しいこともっと探してみよう