第十一夜  デート後編☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


「どっちがいいと思う?」


私たちが今いるのは駅前のショッピングセンター。


そしてとある一角のアクセサリーショップ。


どっち、というのは梓へのプレゼントにおそろいのネックレスを、と思い


候補をあげていたところだ。


ようやく二つに絞り上げ、悩んでいた。


一つは片方が十字架、片方がプレートに十字架の型で抜かれているタイプ。


もう一つはトップが違う。片方が鍵、片方が錠のタイプ。


梓はあまりごっついのは好まなく、シンプルなものが好きといっていた。


候補の二つを絞るのは簡単だったが、二つから、となると難易度も高い。


優柔不断な私は一兄と哉太に聞いてみた。


それで冒頭に戻る。


「・・・俺的にはよ、鍵の方が好きだけど・・・」


「俺等に選ばせんなよ、真稀」


え?だって男の趣味わかんないし!


どっちが梓っぽいかな・・・?


・・・・・・・・・・・・クロスいっちゃう?


なんか、似合いそう・・・


「・・・決まったんだな」


「決まった!一兄、こっちにする!」


「会計行ってこいよ」


「うん^^」


そう言って私はレジに駆け込んだ。


プレゼント用にしてもらおうっと・・・・・






真稀会計中ーーーー


「にしても不知火会長がOKだすなんて思いませんでした」


哉太が思い出したように言う。


それについて少し考える一樹。


決心がついたようだ。


「・・・なぁ哉太」


「はい?」


「なんでアイツは・・・真稀は・・・保健室によく行くと思うか」


「・・・サボリたいから?」


「・・・違ぇんだよ・・・これから言う話は木ノ瀬や天羽は知らねえ」


「・・・アイツ、何か?」


苦しそうに一言を吐き出す一樹。


その言葉を聞いた瞬間、哉太は血の気が引いた。







「真稀はよ・・・昔から心臓が悪いんだ。小学三年から中学三年までは

 なぜか・・・治ってたんだ。

 けどよ・・・高校入って・・・悪化したみたいで・・・

 今ではお前と同じモン、抱えてんだ・・・」







「え・・・?」


「多分、俺がこの高校入って・・・梓も翼もここに入って・・・

 真稀はフランスで、一人で、病気と戦ってた・・・

 ・・・・・・今は落ち着いてて、ここを卒業することを許可された」


「だからあいつは・・・」


「昔から星が大好きで・・・俺とよく見ていた。

 琥太郎さんも一緒に・・・」


「琥太郎さんって・・・!?」


「あぁ、うちの保険医・星月琥太郎先生だよ」


「幼馴染・・・なんスカ?」


「いや・・・そうだけど違う」


「え?」


「真稀の婚約者だ」


「・・・・・・」


「親同士が仲良くてな・・・口約束みたいなもんだ。

 真稀が大学卒業したらプロポーズするらしい。

 けどその間に真稀が誰かを好きになって・・・

 そうしたら結婚は免れるだろうな・・・」


「・・・・・・」


「哉太、真稀が好きなんだろ?」


「・・・・・・っ」


「正直になれよ」


「・・・好きです」


「俺もだ」


「・・・え?」


「一度も妹としてみたことが無い。

 女として、愛してるんだ・・・」


「血は繋がって・・・?」


「ねぇよ。・・・まぁ、この話はまた、だ。

 クリスマス会で木ノ瀬と天羽にも言うつもりだしな」


「・・・ライバル多いッスよね」


「あぁ・・・木ノ瀬、天羽、お前、土萌、東月、宮地、金久保・・・

 まぁ弓道部は全員と聞いた。」


「マジかよ・・・」


「アイツは可愛いからな・・・人柄もいいし・・・」


「誰にでも隔てなく接する・・・」


「「イイ女だ(ですね)」」




「二人共~買って来たよ~!!」




ちょっと待たせちゃったかな・・・と罪悪感を覚えつつも


テンションをあげて二人にかけよる。


二人は私のことをビックリした目で見てて・・・


脳内では??がうかぶ。


「・・・?」


「行くか!」


決心したように歩き出す哉太。


「ああ」


その言葉をきっかけに一兄も反応する。


私も二人に続こうとするといきなり哉太が一兄の方を


振り向き、潔くいいはなった。




「不知火先輩!・・・俺、負けませんよ?」


「俺だって負けねェよ」





その言葉に対抗するかのように一兄も言い放つ。


にしても・・・


何に負けないんだろう?


あのめんどくさがりな、一兄が闘争心を燃やすなんて、


よほど手に入れたいものがあるのかなぁ?


二人の表情は、おもいっきり晴れたような・・・


負けたくなさそうな・・・


なんとも言えない表情だった。


「なぁ、さっきから何の話?」


「真稀にはかんけーねーよ」


「哉太のケチ!」


「あー?誰が ケ・チ だって?」


「哉太が!」


「連れてきたの、誰だよ」


「うぅ・・・」


「・・・真稀」


「何・・・一兄・・・」


そう言って私の手を引き、自分の胸に寄せる。


「!?」


「寒くないか?」


「・・・大丈夫だよ」


「本当かよ」


「大丈夫だってば・・・もう、心配性だね、一兄は」


「風邪引かれたら困る」


「じゃぁ温めて!」


私は一兄の腕からすり抜け、代わりに手を握る。


そしてポケットに突っ込み、もう片方の手を、


なぜか・・・ふてくされたような表情の哉太の手を握りポケットにつっこんだ。


これで寒くない!


ここは室内とは言え、あまり温まってなく、カイロが必要な程寒かった。


二人の顔はこの寒さに似つかなく赤かった。
















「そろそろ帰らねぇ?」


哉太の言葉で時間を見ると、もう六時を指していた。


着いたのは九時頃で・・・


どれだけいたのかに驚かされる。


三人でデート、はそれほど・・・


時間を忘れるほど楽しかった。


「うん、そだね」


「真稀、今日は俺の部屋で寝るか?」


「あー一兄の部屋?いいの?」


「・・・不知火先輩」


「こいよ、真稀」


「じゃぁ行きたい!」


「よし決まりだな」


満足そうな顔を浮かべる一兄。


に比べ、悔しそうな顔(?)の哉太。


「あ、バス来た!」


私の言葉で一斉に走り出す三人。








今日はとても楽しかった(*゜▽゜ノノ゛☆










帰ってきてから一兄の寮に行った。


バレないように・・・と裏の道から行き、


一兄の部屋に一晩泊まった。


二人で同じベットで寝るのは何年ぶりかで、


ひどく安心したのを覚えてる。


起きてから急いで女子寮に行って着替えた。


その日はずっと私と哉太は錫也と月子ちゃんに怒られ、


正座二時間というお仕置きが待っていた。


その後に梓に攻め立てられ、翼に泣き付かれで大変だった。


でも、そんなの気にしないくらい、嬉しかったこともあるんだ!


部活終了後ーーーーーーー(回想シーンなので会話のみ!)


「ふぅ・・・」


「おつかれ!真稀」


「あ、梓!」


「この後一緒に帰ろうよ」


「もちろん!」


「最近さ・・・「あッ!!」


「・・・?どうしたの真稀?」


「う、ううん!き、着替えてくるね!」


「う、うん・・・?」




「梓の誕生日じゃんか、今日!多分、本人忘れてるし・・・」






「おまたせ~!」


「いこっか」


「うん」


「真稀、さっきどうしたの?」


「ふふ~^^・・・・・・ジャン!」


「・・・・何これ?」


「梓、誕生日おめでとう!」(抱きつき


「!!」


「これ私と御揃いのなんだ!・・・ホラ」


「真稀がつけてよ」


「いいよ^^」




「はいッ」


「ありがとう真稀・・・」


「いいえ^^何か、御揃いなもの欲しかったの!」


「・・・//////」


「これで一緒にずっと・・・ずっと・・・いられる気がして・・・」


「・・・・・・僕は真稀から離れていかないよ」(抱きしめ


「・・・うん!」


「・・・あ、ねえ真稀」


「何~?」


「これさ、ずっと着けててよ。・・・学校でも」


「最初からそのつもりだよー!」


「そ・・・・・・・・・・・・ッか////」


「梓、帰ろう!」


「・・・うん」















あとがき゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


なんかいろいろごめんなさい・・・


せっかくのリクが・・・;;


駄文で申し訳ありませぬ;


ぬううう~



それにしても攻めますね、二人共!


哉太とぬいぬいって・・・


最高のイケメンズじゃんかぁぁぁあぁぁああああぁぁ!


うらやまだな、おい!!


あぁ・・・・・・


真稀かわええ・・・・・・・・・・・・・・//////