第七夜 後編 ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


「真稀!」


もう空は漆黒の闇と化し、満点の星空を浮かべていた。


私の名前を呼ぶのは、幼馴染の梓。


弓道部のインハイのことの説明を聞いていたので、


私と梓は屋上に行くのが遅くなってしまった。


屋上への階段を一気に駆け上がる。


そして、扉を開くと・・・


「「「「「「「「「 星月学園にようこそ! 」」」」」」」」」


「ごめんね、真稀ちゃん・・・歓迎会、遅くなっちゃって」


「今日が真稀にとって初イベントだよな!楽しめよ」


「ばかなたはほっといて、僕とデート行こ?」


「真稀の一人占めは許さないよ、羊?」


「そうだ!東月先輩の言うとおりです!真稀は皆のもの!」


「ぬぅぅ~梓がそれを言うのか?」


「まぁ、皆で楽しみましょう」


「む、甘いものはあるのか?」


「今日は胃薬いらなそうだね」


皆・・・


「ありがとう・・・」


「わるいな、この馬鹿妹のために歓迎会なんて開いてもらっちゃって」


「うっさい、黙ってて、じーんときてたのに・・・このハゲばかずき」


「あ?」


「聞こえなかった?・・・このハゲばか・・・「上等だコラ」


そう言って肘で首を絞めてくる、馬鹿ずき。


ちょ・・・苦し・・・


「ギブギブギブ・・・・・・!!」


「んじゃぁ誤れ」


「やだ」


「なにおー」


そんな私達を見て笑う皆。


まぁ楽しいけどね!


・・・バカ兄貴を除けば。


「く・・・苦しいよぉ・・・ッやぁ・・・ッ」


苦しいけど誤りたくはない!


だから、よく錫也に利く女の子作戦に出てみた☆


「え、あ・・・わりぃっ」


やっぱり利いた♪


でもやられたのは返さなきゃねーww


「おりゃっ」


「ぐはぁ・・・ッ」


思いっきり回し蹴りを腹に決め込んであげた☆

空手は黒帯だったもん(←最強


「きゃあッ真稀ちゃん!下着見えちゃうよ!」


超・ミニスカート+noスパッツ


でも気にしなーい!!


・・・・・・やっぱり男の中にいると、神経図太くなるってホントなんだわ


「こら、真稀!」


「ひえ、錫也が怒ったー」


正座二時間・・・アレはカナリきつい。


そう思って羊に抱きつく。


「真稀・・・今日もかわいいね」


「羊・・・今日もハンサムだね」


いつもの挨拶をかわし、私から頬にキスする。


「あ、ズルイ!」


「真~稀~」


「わわわっ哉太!助けてー!」


羊から離れ、次は哉太に抱きつく。


「のはっ・・・真稀、、てんめぇ」


「何さ、抱きついただけじゃない!」


「飲みモン飲んでたんだよ!!ちゃんと見ろ、バカマキ!」


「ばかなたにはいわれたかないわ!」


「あん?」


「やるの?」


「ああ、上等じゃぁねえか」


哉太とは会うたびじゃれ合いをする。


これは一つの義務みたいなもの。


「・・・つっかまえた♪」


「はわわッ」


「・・・真稀、さっき土萌先輩にキスした」


「ほっぺね」


「ん」


「へ?」


「・・・して?」


ちゅ、


「・・・これでいいの?って梓、大丈夫?」


顔が真っ赤っかになってる・・・?


どうしたんだろう??


「見ーつけた」


ぐいっと腕を引っ張られる。


・・・・・・錫也だった。


「やぁぁ・・・ッやめッ」


「そんなかわいい声だしても今は通じないよ」


「うぅ・・・」


「何でまわし蹴りしたの?」


「・・・やられたら返したほうがいいかなと」


「じゃあ何で体操着じゃないのに蹴りなのかな?」


え・・・笑顔が尋常じゃないほど怖いッス!!


やー誰か助けて;;


「・・・手っ取り早くて「君、女の子でしょ」


「・・・・・・・・・・・すみません」


「あぁ、宮地と翼には関わらないでね」


そう言って錫也・・・第六天魔王の錫也様は去っていかれました☆







「あ、流星群!」


いつの間にか生き返った馬鹿ずきの声で皆一斉に


上を向く。


「・・・真稀」


そう呼ぶ声がして振り向くとそこには先ほどまで中心核だった


馬鹿ずきがいた。


「ん?どしたの、一兄」


さすがにまたケンカ、というのは骨が折れそう(錫也様の説教タイム)


だったので、ちゃんと呼んであげた。


「お前さ、まだ・・・・・・」


「んー?」


そこで、人がいないのを確認する。


「・・・・・・・・・・・・・・・・病気治ってないんだろ」


「・・・・・・・・・・・バレちゃったのかぁ」


「最初のころ・・・お前が弓道場で倒れたとき、そう確信した」


「・・・ごめんね、一兄「頼れよ」


「え・・・?」


「何でもい・・・俺を・・・もっと、頼ってくれ」


そう言って、優しく抱きしめてくれる。


一兄の・・・匂いがした。


そのとき浮かんだのは、笑顔の梓と・・・


・・・・・・・・・・・笑顔の一兄だった。


「うん・・・私から・・・離れないでね・・・ッ」


「ああ」


ぎゅ、と抱きしめてくれる。


とても安心した。


「真稀ー?どこいったのさー」


身体がビクッと反応する。


この声は・・・梓だった。


「ほら・・・・お前のナイトが探してるぞ?」


行け、というように腕から離し、背中を押す。


離されたとき、少し・・・少しだけ・・・


・・・・・・・・・寂しかった。








「あ、いた!真稀!」


私の姿を見つけた梓がこっちに来る。


その瞬間・・・・・・


パッ


電気が消えた。


「えッ・・・?」


「・・・何、停電?真稀、動かないでね」


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か

誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か


「・・・ッあ・・・ず・・ッさァ・・・ッ、かず、にッ・・・ぃぃッ」


暗闇は怖い。


無。。。


それ以上に怖いものはない。


あのことを・・・思い出してしまうから。







『真稀!おいで!』


『待ってよー!お兄ちゃん』


『真稀はかわいいなぁ』


『お兄ちゃんが守るからな』


『真・・・稀・・・約束守れ・・・なくて・・・ごめ・・・んな』







「うぅ・・・ッ」


「真稀!」


ぎゅ、と抱きしめられる。


この腕は・・・・・・誰?


そして・・・


ちゅっ


・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?


今・・・口に何か・・・あたったよね・・・?


「・・・ッごめん」


そう言って、誰かは去っていった。


あまりにも急なキスだったので・・・


発作はなぜかおさまった。


けど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






誰?















あとがき☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


なんか急展開WW


過去が明らかになってきましたね!


にしても、真稀・・・


性格変わりすぎやろぉ;;


でもそんな真稀がみんなかわいくてしょうがないんですよ♪


あ、なんで、真稀はよく抱きつくのかお教えしますね(-^□^-)


中学は女子中でした!


なので、あんまし性別関係ない・・・(アセ



これからもあきずに真稀を応援してください!


ではパー