第六夜  流星群前編゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


もう真稀が星月学園に来て三ヶ月がたとうとしていた。


そんなある日の朝。


いつも通り月子を迎えに行こうと、隣部屋に


行こうとしたとき、後ろからいきなり抱きつかれた。


「真~稀ッ!」


わゎ、びっくりしたww


翼かぁ。


「おはよう、翼^^」


くるりと向きを変え、翼の方を向く。


そうすると、鬼の形相で梓が翼を追いかけてきた。


「つーばーさーッ!!真稀から離れろぉぉーーー!」


「やーだよ」


そう言ってさらに抱きつき、私の頬に頬擦りをする翼。


な、くすぐったいぃぃ・・・・


「ちょ、翼!くすぐったいぃッ・・・」


「ぬひひ、おらおら~」


「・・・翼ッやめっ」


「どけぇ!」


はぁ、開放された・・・


にしても朝から元気だな;;


「真稀~!」


「梓~!」


いつもの抱擁を交わす。


「ちぇ、、、」


「で、どうしたの?」


一度梓を離して二人に尋ねる。


いつもは下駄箱で待っててくれるハズなんだけど?


さっきから疑問符が浮かんでいたのだった。


・・・何、もしかして・・・


私と月子ちゃんの数少ない登校時間を邪魔しようっていう計画!?

(↑んなわけあるかww)


何それ、どういうことよ!


「ぬうー、今日のこと絶対忘れてる;;」


「この翼でも覚えていたのにねww」


「・・・え?」


今日・・・ってあぁ!


今日は三大流星群の日じゃんか!


ベルセウス座流星群が見れる日!


昨日チェックしてたんだったぁ・・・


「ベルセウス座流星群の日だよね^^」


「・・・やっぱりわすれてる、ぬうう」


「え?違うの?」


「あってるんだけど、今日はそのイベントがあるんだ」


「イベント?」


「生徒会企画で、屋上でその流星群をみんなで見るんだよ~」


「で、真稀はみんなに誘われるだろうから、僕等が先に申しこんだってわけ」


「真稀~一緒に流星群見ようぅ~」


「もちろん!」


みんなでニコッと微笑みあう。


・・・・・・と


「真稀ちゃん達おはよう!」


「月子ちゃん!!!!」


あぁ・・・今日も可憐な月子ちゃん・・・


癒されるぅぅー・・・


「お、書記だ」


「夜久先輩おはようございます」


「あ、今日は流星群の日だねぇ^^」


「そだね、楽しみだなぁー・・・」


「もちろん私達と真稀ちゃん見るよね?

 哉太も錫也も羊も、もう、そのつもりでいるよ!」


「いや、夜久先輩、今回は僕等が先ですから」


「え?真稀ちゃんは譲らないわよ?」


「ぬぅぅ~真稀~」


翼が私に抱きついてくる。


そんな、ケンカしなくてもいいのに・・・


皆でみればいい話じゃんか。


「ね、皆で見ようよ」


「「えー・・・」」


そこで息そろえるなぁぁー!!


「やだッ!私、真稀ちゃんと二人でお話したいモン!」


つ・・・月子ちゃん・・・・・・!!


かわいいわぁ!!!


モン、って・・・


「じゃ、じゃぁ、あっちで決めよう?」


「「真稀(ちゃん)はどっちがいいの?」」


私に答えをもとめるなぁーーーー!


「あ、ホームルーム始まる、ぬう」


「「「え!?」」」




翼のその声かけで私の答えは免れた☆



















昼休みーーーーーー


「真稀、食堂いかない?」


「いくいく!」


梓に声をかけられ、二人で食堂に行く。


翼はなんか、ダッシュで食堂に行ってた。


サイフを持って教室の入り口で待ってる梓のところへ駆け寄る。


「行こっか」


そう言ってぎゅ、と梓から手を繋がれる。


食堂の日・・・というか、移動の時は絶対手を繋いでいる。


なんか・・・梓曰く、”魔よけ” らしい。


異常に見てくるんだよね・・・皆;;


まぁ、別に気には留めないけど。


そして何回か会話をしていたら、


「真稀~~~~~~~~~!!!」


「わぁッ」


いきなり後ろから突進してきた。


・・・羊か。


ぎゅー、っと抱きしめてくる。


すると毎回ここで・・・


「土萌先輩、真稀から離れてください」


「なんで?真稀は僕のものなのに」


私から羊を離そうとするんだけど、かなり力を入れてるから


なかなか離れない。


そうすると、幼馴染組がこっちにやってきた。


「だから羊ッ!いきなり走んなって・・・」


哉太くんが羊に向かって話す


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、こちらをチラリ、見るので


ニコッ・・・・・・・?


笑顔を返したら、また顔から火が出た。


「・・・ッ!?」


「か・・・哉太くん?」


羊はまだ私から離れず、梓と言い争っている。


「こら、食堂で騒がない!」


そこに月子ちゃんが来てみんなシーン、となった。


さすがマドンナ!


「真稀ちゃん、僕等と流星群、見てくれるんだよね^^」


う・・・そのスマイル・・・


怖いっす(泣;;


「え・・・?」


「そうそう、真稀、僕等と見るんだよねww

 錫也のおにぎりおいしいよ」


「真稀ちゃん、一緒に見ようね」


そう言って月子ちゃんが私の手を握る。


う・・・・・・・・・


「だから真稀は僕と見るんですって」


梓が自分の胸に抱き寄せる。


「真稀ちゃんは渡さないわよ」


月子ちゃんにぐい、と引っ張られる。


するとそこに運良く一兄が来た。


「お前等何やってんだ・・・?」


「「「「「「会長(一兄)」」」」」」


「会長ッ!真稀ちゃんは渡しませんよ!」


「は?」


「生徒会チームに持っていく気でしょう!」


「持っていくにも何も・・・皆で見るんだぜ?」


「だからッ・・!」


「真稀をローテーションさせればいいはなしじゃぁ、ねえのか?」


「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」


さすが一兄!


この場をきれいに片付けてくれました☆









あとがき☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


もう早くも三ヶ月WW


ということは、真稀は5月に転校して来たんですN・・(殴


前編と後編に今回は分けさせてもらいました!


真稀って・・・


鈍感ですよねー・・・


にしても、後編は・・・


まさかの・・・













予告


次回はなんと・・・!


「わっ」


どさッ


・・・ちゅ、


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?


「ごめん」










てなカンジですねWWWW


では次回も見てくださいね!