第五夜  弓道部゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚


昨日はあの後一兄が送ってくれた。


もうようやく落ち着くことができた。


もちろん、昨日のことは梓と一兄と金久保先輩しかしらない。


誰かに言う気は毛頭ない。


そんなことより、問題は今日なんだよね。


顔を遭わせ辛い。


特に・・・梓。


おんなじように接してくれる・・・?


離れていかない・・・?


まだ不安だったんだ。


でも、梓のことを考えると・・・


なぜか笑顔になる。


頭の中がはてなでいっぱいだった。


ずーっとそんなことを考えていると部屋のドアを


コンコン、と叩く音がした。


「?はーい」


ドアを開けると・・・案の定、梓だった。


「・・・ッ!?」


反射的にドアをしめようとしたけれど、阻まれてしまった。


「真稀・・・まだ、不安?」


声のトーンがいつもより少し低い。


一緒にいるとそういうところに気づいてしまう。


「・・・・・・・梓・・・」


そう名前を呼ぶと、私の頬に手を添えてきた。


「・・・泣いた後がある」


昨日は散々泣いた。


目がパンパンに腫れているだろう。


気づかれて当たり前、か。


「・・・・・・不安?」


先ほどと同じ質問をしてくる。


多分、梓も不安なのだろう。


「梓・・・」


無性に抱きつきたくなったので名前を呼び、ぎゅ、と抱きつく。


「真稀・・・」


梓も腰に手を回し、お互いを確認した。




・・・・・・だが、場所を間違えたようだ。


ここは、女子寮。・・・当然、月子もいる。





「あの・・・真稀ちゃん・・・?」



「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」


固まってしまって腕が離れない。


「わ、私、先に行ってるね・・・ッ」


月子はなぜか顔を赤くし、走り去っていった。


「見られちゃったね」


私はクスリ、と笑いをこぼす。


「・・・・・・やっと、笑ってくれたね」


極上の笑顔をした梓に私は顔を赤く染める。


「真稀、顔、真っ赤」


「うるひゃい」


そう言って笑いあった。










あの後、二人そろってホームルームに遅れ、


なぜか天文科の直獅先生にお叱りを受けた。


そしてまた手を繋いで現れる二人に男子が倒れた。


いつも通りに授業が進み、あっという間に放課後になった。


「ぬひひ、真稀、生徒会行く?」


えー?


どうしよっかなぁ・・・


レッツ☆シンキング!


結果↓


「行かない!部活行く!」


「ぬへー行かないの?」


「ごめん、翼!そう一兄に言っといて」


そう言って教室を出ると、いきなりぶつかってしまった。


「痛・・・ッ」


「あ、だ、大丈夫?って・・・あれ、真稀ちゃん?」


ん?


この背のカンジは・・・


「金久保先輩!」


「あ、真稀ちゃんだったね。今日は部活これそう?」


「え?」


まだ部活入りたいっていってないんだけどなぁ・・・


「ふふふ、感だよ^^」


「へぇ~感ですk・・・ってえぇ!?」


「まぁまぁ、で、今日は?」


「あ、行きます」


「分かった、じゃぁ、一緒に行こうか」


「はい」


そう言ってゆっくりと歩き出す。


お互い、あまり歩くスピードが速くないのか、


けっこうゆっくり進んでいる。


他愛のない話をしていると弓道場が見えてきた。


そこでは梓が的をとらえていた。


「・・・かっこいい・・・・・・・」


「すごいよね、僕なんかすぐに追いつかれそう」


「えッ!?」


「声に出てたよww」


無意識でッ・・・!


恥ずかしいいいいいぃいぃぃっぃいいいいぃぃぃいぃぃっぃぃぃ!!!


「みんな、集合して」


『はい』


「今日は新しいメンバーを紹介します・・・真稀ちゃん」


「はい・・・宇宙科二年の不知火真稀です

 弓道は小3からやっています。

 これから、お願いします」


「へぇ、エンジェルって弓道できんだ」


「足細ぇ・・・」


「なんか、抱きしめると壊れそうだよな」


「夜久とは違う・・・なんつーの?

 凛としているっつーか・・・あぁ、ほっとけないカンジ」

 

「一回抱きしめてもらいてぇ・・・」


「ほらそこうるさい!!ちゃんと話を聞け」


「「「「「は・・・はいっ」」」」」


え、と・・・誰だっけ?


さっき金久保先輩から教えてもらったんだけど・・・


み・・・や・・・みや・・・のすけ?


違う・・・うーんと・・・みや・・・あ!宮地!宮地副部長!!


あ、すっきりしたww


「・・・おい、不知火」


「はい?」


「お前、矢を射ってみろ」


「あぁ、いいじゃないか。射ってみなよ、真稀ちゃん」


え?皆の前で?


ま、いいけどさぁ・・・多分、二人共試してるんだよね。


そういうの、あんまし気にしないけどね。


「じゃぁ、射ってみます」


「うむ」


金久保先輩から弓をお借りする。


・・・実は自分の弓じゃないと射れないんだけど。


矢をかける。


そして、いつものクセ・・・


目を閉じ、精神統一する。


目を開け、自分の目の前にある的へと意識を集中させる。


息をスッとすい、弓を構える。


(すごいね、宮地・・・きれいな構えだ)

(そうですね・・・こいつ、やりますね)

(うん・・・自分の弓じゃないのに)

(実力者ですかね?)


みなが真稀のすごさに圧倒される。


そして・・・美しさ・・・


その姿勢のよさと構え、美しさに


誰しもが魅入った。


真稀が手を離し、的に吸い込まれるかのようにして矢が飛ぶ。


そして的の・・・


ほぼ中心に当たった。




「梓と同じくらいすげェ・・・」


「部で三番目くらいじゃねーの?」


「・・・?あの、部長終わりました、けど」


「・・・・・・あ、あぁ。ありがとう」


皆、そんなに珍しいのかなぁ?


制服で弓道してるところが。(←違う;;


「真稀、おつかれ」


声の主はもちろん梓だった。


「梓・・・!」


嬉しそうにして微笑みながら梓の方へ振り向く真稀。


そこにいた(宮地、誉含む)全員が真稀の微笑みに


癒され、そして全員、真稀の虜になった。


そんな視線しいち早く気づいた梓はとられまい、と


真稀においで、というように腕を広げた。


真稀は人前など気にせずに梓の胸へ飛び込んだ。


「・・・梓・・・」


いとおしそうに梓の名を呼ぶ真稀に誰しも


    『手に入れたい』


そう、堅く思ったのだった。










あとがき☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


いやぁ;;


真稀・・・かわいいですね≧(´▽`)≦


梓、嫉妬心燃やしますね~


今のところ、真稀のこと気になっているのは


・梓 ・弓道部のメンバー全員 ・誉 ・宮地


・羊 ・哉太 ・錫也 ・翼


 って、ほとんどじゃねぇか!っつーツッコミは無しな方向で☆



梓はけっこういいトコきてるんじゃ?


あ、でも、真稀はかなり鈍感だからなぁ・・・・・・


颯斗は絶対、月子でしょ。


ぬいぬいは、多分・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






ネタバレOK??な方は↓























血はつながってないんで!!


これでわかります?


妹、としてじゃなく女、としてみてるんです。


ぬいぬいかわいそうwwww



でも、いつか...

その思いは確実に真稀に伝わります。




最後まで読んでくださってありがとですヽ(゚◇゚ )ノ


そんなひとに  予告*☆*:;;;:*☆*:;;;:



次回の starry☆skyは・・・?



第六夜  流星群



真稀は皆に流星群をみよう、とさそわれる。


そこでおきるあるハプニングとは、いったい・・・!?