第二夜  羊と哉太と錫也と月子☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*


その後の授業も順調に進み、もう、お昼休みになった。


「真~稀ッ、食堂行こ!」


ん?なにさ、今シンキングタイムだったのにさ。


て、え、もうお昼ですかぃ?


だから食堂なのかww(←バカ


「行こっか!・・・あれ、翼は?」


「先、行ったよ、あのバカは」


「あははっ、じゃ二人でいこっか」


「うん。真稀、手ェ貸して」


「うん?」


「あああああああああああ!俺等のエンジェルがぁ!」


「木ノ瀬のヤツ、見せびらかしてるぅぅううぅぅぅう」


手、繋いでるだけでなんでそんなに泣くの;;?


しかも、梓、異常にご機嫌だし。


「♪~」


「梓ー、なんでそんなにご・・・「真稀ぃ~~~~~!!」


・・・・・・・・・・・なんでみんな私の話をさえぎるのさ(泣


もう、だれだよ!?


そう思い振り向いた瞬間、


目の前が暗くなり、身体には強い圧迫感が。


「っ!?!?」


「会いたかったよ、真稀!僕のこと、覚えてるよね?」


ん・・・?この声は・・・?


シンキング☆しているといきなりガバッと引き剥がされた。


「ちょっと、土萌先輩、僕のものに触んないでくださいよ」


ぐいっと自分の方に寄せる梓。


あ、この顔は・・・・・・!!!


梓の腕の中から抜けると、目の前の人に抱きつく。


「羊っ!!」


「やっと分かった?」


「日本に帰ってきてたんだ!?」


「ごめんね、言ってなくて」


「ううん^^・・・羊、会いたかった・・・」


「僕もだよ・・・」


ハタからみるとどこぞの映画のラブシーンに見える。


いや?そうなのだろうか?


とにかく・・・


羊へ対する男子(特に梓)からの視線はすべて鋭かった。


「はーい、ちょっとストーップ!」


・・・何よ、梓!今、感動に浸ってたのに!


バタバタッ


「おい、羊!いきなり走るなよ・・・」


不良?に、か・・・カワイイ!!女の子に、甘いニオイのする優男?


羊の友達かな?前、言ってた幼馴染かな?


「うるさいよ、哉太。・・・やっと真稀に会えたのに」


哉太、と呼ばれたその不良クンはこちらをチラリと見た。


・・・?ニコッ


いきなり愛想悪いとアレだし、一応笑っといた。


「・・・ッ!?」


結果・・・ボッと顔から火がふきました☆


「こんいちは^^私、夜久月子っていいます。

 よろしくね」


マ、マドンナ!!


何その天使な微笑みは!!


・・・・・・ハッいけない。。。自己紹介


「あ、私は・・・「夜久先輩、このコは真稀っていいます。

 ちなみに、僕の彼女です^^」


また・・・・・・・・・・・・・・・・・さえぎられた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


後方の言葉を聞かない真稀。


この後どうなるかも知らずに・・・


「えっ、そうなの!?」


「え、どうし・・・「んなわけないだろ、真稀は僕のだ」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また、さえぎ「土萌先輩、違いますよ」


「まぁまぁ、彼女、離してあげなよ」


とってはとられの状態の真稀を助けてくれた優男さん


あなたに、感謝します。


「真稀ちゃん、大丈夫?」


「はい・・・」


「あ、俺は東月錫也。天文科二年。

 ちなみにそこの不良と羊と月子と俺は幼馴染なんだ」


「そなの?」


「気軽に天文科遊びに来てね」


「うん、わかったぁ」


ニコッ


「・・・////」


?なんで、錫也顔赤いの?


にしても・・・


隣でまだ言い争っている梓と羊にあきれる。


「二人共、いい加減にしろよ」


「うるさいなぁ、何さ?哉太も真稀のこと好きなの?」


「な」


「え、七海先輩もなんですか」


「ち、違ェっ・・・」


「顔、赤いぞ。哉太」


「あ、錫也」


「お菓子、作ってあげるから行くぞ」


「え、お菓子?・・・なら仕方ないなぁ」


錫也くん・・・オカンじゃんかwww


「ね、真稀ちゃん、錫也ってオカンだよねぇ?」


あ、月子ちゃんもww


「ほら月子、行くよ」


「あ、うん、じゃぁ・・またね真稀ちゃん」


バイバイ、といって手をふり去っていく。


あー嵐が終わったぁ;;


「梓、食堂行こうよ」


「うん^^」


・・・梓のそういう笑顔、すごく好きだなぁ。


ええい、手、繋いじゃえ!


ぎゅっ


「ああぁああぁぁぁあああぁッエンジェルからぁぁぁぁぁああああぁぁぁ」


「・・・真稀」


「ん?」


「大好き^^」


そしてチュ、とほっぺにキスが降りてきた。


・・・え?・・・今・・・あ、梓サマのお顔が・・・ほ、ほっぺに・・・


どぅぇぇぇぇええええええええええええええぇぇええええええぇ????


「///////////」


「♪~」


周りの男子はなんかみんな倒れてた。


にしても、顔熱いぃぃ・・・


なんで?


「あ、翼」


「あ、ほんとだ」


視線の先には食堂でガツガツとご飯を食べていた。


「行こう」


そう言って私の手を引っ張って翼のもとまで駆けていく。


なんだか、その手はたくましかった。