第一夜  出会い梓・翼゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆


「ここが、星月学園かぁ・・・」


こんなド田舎に立つのは大層大きい学園。


私は星が大好きでよく兄と見ていた。


親はいきなり宇宙飛行士になっちゃうし、


転校しなきゃいけなくなるしで大変だった。


だけど、星に関する学校に通うのは夢見ていたし、


正直兄がたまによこす電話では毎回楽しそうな話ばかり聞く。


なのでとても楽しみで仕方なかった。


幼馴染の二人もここの学校にいるし。


内心とてもウキウキしていた。


そして今・・・


私はその学園の前にいる。


まずは挨拶、と思い、職員室へ向かう。


校内はとてもきれいだった。


そして何度か生徒は見かけた。


・・・・・・が、女子生徒が見えない。


そして誰しもがこちらを好奇な目で見てくる。


転校生だから・・・かなぁ??


ま、あとで分かるか。


あ、ここが教員室か。


真稀の目の前にはでかでかと教員室と書かれていた。


ガラガラ・・・ピシャッ


「失礼します、あの、転校生の不知火ですけど・・・」


そういうと私服姿の小さい(私よりは大きいけど)男の人が


こちらへ来た。


「おう!待ってたぜ!

 じゃ、教室案内するからよ、着いてこいよな!」


・・・・・・先生なのか??


さっき、かなりひどいこと言っちゃったじゃんか!


ごめん、先生!


心の中で誤る真稀の方をクルッとむくと思い出したように言う。


「あ、自己紹介わすれてたわ~

 俺は天文科二年をうけもっている陽日 直獅だ」


「不知火真稀です」


「あぁ、知ってるよ」


へぇ、かわいい顔して笑うなぁ~


何回か会話をしていると教室についた。


「ここが宇宙科の教室だ。」


そういってガラガラッと勢いよく扉を開ける。


「おーし!席に着け!」


「なんで、今日センセなの?あ、天文から飛ばされた??」


「じゃかしいわッ!今日はかわりに来ただけだっつの」


「なんだ~つまんね~」


「ほら、みんなに良い知らせだぞ!

 この宇宙科に転校生が来た!」


「え~また、野郎が増えんのかよォ」


「いーや、今回は女子だ。・・・不知火、入れ」


「はい」


そう施されて教室に足を踏み入れる、と


「えッ!?女子!?」


「マジでぇ!?」


「カッワイ~!!!」


などと歓喜の声が上がった。


「簡単に自己紹介してくれ」


「はい、私は不知火真稀と言います

 親の仕事の関係でこっちにきました。

 よろしくお願いしま・・・「「えッッッッっ!!!」」


声のするほうを向くとそこにはよく見知った顔が二つ。


幼馴染の 木ノ瀬梓と天羽翼 だった。


「あ、梓に翼・・ッ??」


「真稀だぁ~むむう」


そう言って真稀にだきつく翼


「おい、翼!真稀に抱きつくな!」


「もういいじゃんか~

 二人共久しぶり!!」


「わっ」


「むぅ」


ぎゅーっと私も抱きしめ返す。


あーホントにこのカンジ久しぶりだぁ


・・・ん?なんか、みんな、男子・・・?


「まぁ、不知火。女子は天文科の夜久しかいないからなぁ。

 こいつ等に守られとけよ」


な、ナニィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!?!?!?!?!?


ふ、二人だとぉおぉおおおおぉぉおおおお!?!?!?!?!?


聞、聞いてねぇえええぇぇえええぇぇえええええぇぇぇぇええぇぇ!?


「だいじょぶだよ、真稀。僕が守ってあげるよ」


「ぬぅぅ、俺も守るー」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こんなんで大丈夫なの?