*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆ デュラララ!×2 *:..。o○☆゚・:,。*:..。oO


ピピピッピピピッ


朝からけたたましいアラーム音で目を覚ます。


ピッ


アラームを止めてもなお布団に再びもぐりこむ。


二度寝を決め込もうとしていると、部屋のドアが開く。


「美静! 起きろォ!今日は来良の入学式だろうがァ」


チラリと声のする方を見ると、もうバーテン服を着ている


兄・静雄の姿が。


手にはお玉・・・とまではいかないが、ちゃんとエプロンをしている。


「んん・・・もうちょっと・・・」


静雄の姿を確認すると、再び瞼を下ろす美静。


静雄はもうだめだな・・・とつぶやき、一気に美静を抱き上げた。


「わわっ」


いきなりのことに目が覚めた美静に静雄はニヤリと笑みをうかべる。


「起きたな?・・・寝坊すんぞ」


美静を下に下ろし、再確認をする。


「なぁ・・・今日来良にいくんだろ?制服、どうすんだよ」


昨夜から気になっていたことを聞く。


すると思い出したようにして答える。


「・・・あぁ、新兄に手配してもらった。」


ハズだよな・・・?と語尾に疑問府を加える美静。


するとはかったようにして、タイミングのいいエンジン音が


聞こえる。


ブルンッ


影特有の小さい音だったので美静はすぐに玄関へでる。


「セルティ!!」


朝から大好きなセルティに会えて嬉しかったのか顔をほころばせる。


だが、少し腑に落ちない点があった。


「・・・なんで新兄がこないわけ?」


言い出したのは新兄なのに、なんで?と付け加えると、


セルティはサッとpadを取り出す。


『あぁ、静雄を迎えに来るついでにな。   美静にも会いたかったし』


美静の脳内では前方は聞こえておらず、後方しか聞いてなかった。


セルティ・・・!といつものように抱きつこうとすると、後ろから声が聞こえてきた。


「美静、早く行け。俺は先に出るからな。戸締りしてけよ。あと今日は・・・」


だらだらと続くようなので、


「わかった、わかった。後はメールしてよ。・・・んじゃ、バイバイ!セルティ^^」


そして部屋に戻っていった。





美静サイド~~~~~~



「・・・んー、ちょっとスカート長くない??」


鏡に移る自分をみてボそりという。


まぁけっこうかわいいよな。・・・男子のほうがよかった。


あぁ髪セットすんのめんどくさい。


いつも悠樹にしてもらってたし。


チラリと時計をみるともう遅刻寸前だった。


「いってきまーす」


勢いよく出てきたのはいいが、場所が分からない・・・


あぁ、僕って馬鹿だなぁ


まあとりあえず昨日乗ったバスに乗り込めば来良高の人


いるでしょ。


バスはこっち・・・だったかな?


お、きてるきてる♪



無事僕はバスに乗れたわけであった



五分後・・・・・・・


着いた!!なんか、街並みが懐かしくかんじるなぁ。


・・・あれ、あの金髪くんは・・・


正臣!?


制服来良だし!!  


僕は走って正臣のところまで行った。


「でな、この・・・


美静はしゃべっている正臣などお構いなしに後ろから突っ込んだ。


「まっさおみぃ~!!」


正臣の背中からお腹へ腕をまわしクロスさせた。


・・・様は、抱きついたのだ。


「えっ・・・み、美静ぅ!?」


心底驚いた様子で僕を見る。


「帰ってきたよ^^」


さすがにずっと抱きついているのも女子の目が痛かったので、離した。


僕は気にしないけど、正臣は女の子に勘違いされるのイヤらしいし。


僕も勘違いされるのはイヤなんだけど、今は女なので気にしない。


「えーと・・・?」


僕が正臣と少し会話を続けていたら。


・・・どうやら隣に友達がいたらしい。


顔の全体をうまく使ってハテナを作っていた。


正臣は ハッ として友達の方を向く。


「あぁ・・・お前は知らないのか。こいつは平和島 美静。

 いろいろと凄すぎるぞ。」


「なんだそりゃ」


「あと、かなりの女好きだぜ。ナンパ大好き、かわいい子大好き

 ケンカ大好き」


「まぁ、かわいい子大好きだし、ナンパも好きだけど・・・ 

 ケンカは・・・ねぇ」


「「そっちは否定しないんだ」」


「で、君は?」


この話を早く変えたかった美静は原点に話を戻した。


「僕は竜ヶ峰帝人です。昨日、こっちにきました」


・・・へぇ、かわいいじゃんか。僕の好み、ときかれたら


違う感じもするけどね。


ちょっと、からかってみっか。


「タメなんだし、敬語抜かしなって。

 にしても、帝人くんかわいいね・・・食べたくなるなぁ」


史上最強の微笑みをすれば、ノックオン!


なスマイルを浮かべてみると、


「え?え?」


・・・かっっっっっっっっっわいいいい!!!!!!


なにこのウブな反応!!


顔真っ赤じゃんか!!


そう思っていると、正臣があきれたようにして言う。


「・・・おまえ、いい加減そのかわいいヤツ見ると誰でも口説きたくなっちゃう

 症候群治せよ;」


だって、かわいい子見てると口説きたくなるじゃないか。


しかもまだ帝人君は顔赤くしちゃってるし。


にしても、珍しい反応だよなぁ。


「あ、着いた」


正臣の言葉に反応し顔を上げるとまだ新しそうな校舎が出迎えてくれる。


ここが来良かぁ・・・


感心していると入学式五分前のアナウンスが聞こえる。


「やばぃ!」


僕を筆頭にみんなで走り出した。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


学校終了



はーっやっと終わった。


長かったな、HR。ーーにしても、学級委員かわいかったな。


話してみっか。


「園原・・・杏里ちゃん、だよね?」


「う、うん////」


・・・・・・何、今純粋キャラはやってんの?


話しかけただけなのに、なにこのかわいい反応は!


「僕、美・・・「美ー静っ帰ろうぜ!」


自己紹介しようとしたら、後ろから首を肘で絞める。


・・・正臣か。


「なに、早速ナンパ?」


「正臣くんじゃあるまいし」


サッと突っ込みを入れる帝人。


こんなヤツは無視して、と付け加える。


「はやく行くぞー」


首を引っ張られている為、あがけない。


僕、まだ杏里ちゃんと話したかったのに・・・くそ、正臣め。


「じゃ、杏里ちゃんまた明日ぁ!

 ちなみに僕、美静っていいます!」


叫びに近い感じで名前を告げる美静。


遠慮なくぐいぐいとひっぱって行く正臣に帝人が声をかける。


「ねぇ、離してあげたら?」


・・・帝人くん、神だよ。心から感謝申し上げます。


「あ、そうだな」


久しぶりに吸う空気がおいしく感じた。


むさぼるようにして空気を吸っていると、実静は考えた。


アレ・・・久しぶりにしたいなぁ。


「正臣、アレ久々にしない?」


正臣もそう思っていたようだ。


「いいねぇ、しようぜ!」


「今回も僕の完勝かぁ」


「んなわけねーだろ。 今回も俺の完勝だぜ」


「『今回も』って・・・僕に一回も勝ったことないくせに」


そうだ。


アレをよく前やっていたのだが、決まって美静の完勝だった。


17戦17勝といったところだろうか。


毎回このような会話をしていた。


が、美静の完勝・・・そして露西亜寿司を奢ってもらっていた。


勝負する度に正臣のサイフは空っぽになる。


数回、そんなやり取りをしていたら帝人が聞いてきた。


「ねぇ、さっきからアレっていってるけど・・・

 アレって何?」


「「ナンパ勝負」」


「は?」


「「ナンパ勝負だって」」


「ナ・・・ナンパ勝負?」


「そうそう。

 各自女の子ナンパしてメアドゲット先にした方が勝ち。

 んで、負けた方に好きな命令ひとつ出来るってゲーム」


そして毎回、正臣は寿司を奢らされている。


サイフは空っぽだ。


「なぁ美静・・・帝人どうする?」


「え、んー・・・どうしたい?帝人くんは」


僕的にはどっちでもいいしね。


まぁ断然正臣だろう。


「え?」


「この紀田正臣様か美静か、どっちか選べよ」


・・・なんで僕だけ様がないのさ?


(そこかい!?)


「え、と、じゃぁ美静ちゃんで;;」


「ガガガガーン。゚(T^T)゚。」


自分だと確信していたのか、ダメージがカナリ大きいようだ。


・・・にしても僕かぁ。


ま、別にいいけどね。


よし、着替えなきゃだな。 あ、コンビニ発見!


「ね、ちょっくらコンビニで着替えてくるわ」


そう告げて颯爽と走っていく美静の後姿はなんだか勇ましかった。



~~~~~三分後


「おまたせー」


「「男だな(ね)」」


そりゃそうでしょぉ!!


髪はワックスでセットしたし、結んでるから結構イカスし。


それに胸にはサラシを装備済みだもん


気合入れてかないとねん♪


「よし、じゃぁな二人共。まぁせいぜいがんばれよ」


そう残して去っていく正臣。


「よし、僕等も行きますか」


「そうだね」


美静がキョロキョロあたりを見回すと、結構可愛い女の子二人組の姿が。


ーーーーふーん。好みじゃないけど、まぁ、いっか。


「ね、帝人くん、あのこ達でいいかな?」


美静の視線の先をたどる帝人。


しかし、帝人にはその二人の顔に見覚えがあった。


(あれ・・隣のクラスの子だよね?)


まだ会話はもちろん無いものの、すれ違いはした。


相手は気づかないかもしれないが。


「ねぇ、、、美静ちゃん・・・あの二人って・・・」


そう続けようとして美静の方を見るとそこに姿はない。


すると、女の子達の方からキャーという黄色い声が聞こえてきた。


(まさか・・・?)


そう。案の定、美静が話しかけていた。


「ね、二人共、・・・可愛いね。」


フ、とひとつ極上スマイルをお届けする美静。


また更に黄色い声が聞こえてくる。


「なに・・・そんなに顔赤くしちゃってさ。」


片方の子の紅潮した頬に手をあてると小さな声が。


「俺・・・静架って言うんだ。・・・メアド教えてよ」


目がハートになっている二人に余裕の笑みを浮かべる。


携帯を握り締め、ハートをさらにハートにし「はぃ/////」


と可愛く答える。


ピ、と携帯を向き合わせて交換したあと、


「バイバイ^^」


といって、片手だけを挙げて振る姿にまた女の子達の声が上がる。


そして、影にいた帝人にニカッと笑って見せる。


「ゲット~」


えくぼを作って携帯を打つ姿は女の子そのものなのだが。


惚れ惚れしている帝人に嬉しそうな声で告げる。


「まだ正臣捕まってないみたいだから、僕等の勝ちだよ。

 今日は寿司だよ^^」


そう言ってとびきりの笑顔を見せる美静に少なからず好感を持つ帝人であった。





                      -ENDー



゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ あとがき


はい、どうでしょうかn

ニ話目完成いたしましたぁ音譜

正臣は一応美静LOVEなんでh(←ネタバレしてごみぇん

まだ杏里は出てきてない・・・ですね、本格的には;;

帝人はどちらを選ぶのでしょうかぁ??


今回はまだ臨也とか、その他出てこさせませんでしたが、

三話には必ず出てきますよww


                  では、ばいじゃパー



デュラララ!って何?って言う人の為に画像を♪



minorinnのブログ
↑左 美静のお兄ちゃん 「平和島静雄」

 真ん中 まだ出てきてないけど、一応この話の

 鍵になる予定の人。静雄とは殺しあうくらい仲がいいのww

 「折原臨也」

 右 二人の同期。狩沢と遊真崎の保護者 「門田京平」



これしか画像ないんで毎回毎回貼っていきますわww

帝人と正臣も貼りたいですねぇ・・・

主人公のモデルとなった写真、載せたい長音記号2

僕的には一番好きなんですよ、その画像♪


今日掲載するかもしれません・・・?


では、一度区切りますね~