こんにちわ、天馬です。

 

人と良好な関係を築くことは、プロレスで戦うようなものだ、と思った今日の日のこの頃です。

訳が分からないと思うので、説明します。

 

『盗人猛々しい』という言葉がありますが、人はどんなに自分に非があることが明らかであったとしても、それを認めようとはしません。自分から認めることが難しいのに、まして他人から言われたり強要されて認めることはまずないのです。それくらい自己を否定することは難しいものです。

 

何故自己を否定することを嫌がるかと言うと、自分の自尊心(プライド)がこれを邪魔するからです。「自分は正しい」「自分は間違っていない」という気持ちが行動に正当性を持たせ、場合によってはその責任を他者に転嫁するようなこともあります。「社会が悪い」「親が悪い」「上司が悪い」等々その行動に至った責任は自分には無いのだ、自分は悪くないのだ、と自分で言い聞かせるのです。

 

なので「あなたに非がある」という言葉を相手に投げかけるのは、状況を改善させるどころか、むしろお互いの関係を悪化させ、気まずいやり取りをしなければならなくなり、双方にとってメリットの無い結果に終わってしまいます。

 

なので、良好な人間関係を築くためには、相手の事を否定しない、ということがベースになってきます。

 

また、上記したような自分の非を認めない、という人の姿を想像してみて、どのように感じたでしょうか?少なくとも好感を感じる、という事は無いかと思います。人は、自分の非を認めて悔い改める、という姿に対して感動を覚える生き物なのです。(昔話の悪者は大抵最後は非を認めて改心します。)『自分の非は認めないけど、他人の非は認めさせて改めさせたい』と思うのが人の心なのです。なので、良好な人間関係を築くには、相手からの批判は甘んじて受け入れなければいけないのです。

 

プロレスは基本相手の技を全て受けなければいけません。そういった競技だからです。ところが、他の格闘技は技を避けたり防御したりします。もし自分はプロレスをして相手が別の格闘技で挑んで来たら、自分だけ相手の技を受けて、攻撃は相手には届かない…。どうでしょう?良好な人間関係を築くのと同じような図式に思えませんか?

 

プロレスラーは自分がプロレスラーであることに誇りをもっています。人間関係でも同じように、自分が相手を否定せず、批判を受け入れる姿勢を持つことに誇りを持たなければいけません。誇りに思わなければ、そのような心がけを続けることが出来ないからです。良好な人間関係を築くには、心にプロレスラーの誇りを持つこと。これを気を付けましょう。