BUCK-TICK TOUR「或いはアナーキー」思い出-その3- | 黒色すみれ・ゆかオフィシャルブログ「マザーグースの天窓」Powered by Ameba

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↑見切れてなかったユータさんを、、ほんとにお茶目な方・・・
てか!
今井さんてほんとに腕が長いですよね。
そして色白い・・・。

もうすぐBUCK-TICK兄さまは箱ツアーが始まりますね。
ホールツアーの記憶と感慨が薄れないうちに、セッション曲のこと書いておきます。

長いですがおつきあい下さい。

「VICTIMS OF LOVE with 黒色すみれ」をホールツアーで一緒に演奏したいと「或いはアナーキー」打ち上げ時にリクエストが上がっていたのですが、それから中々決まらず、
結局メンバーさんの中で9月の5カ所に参加してもらい、折角の機会だから他にも何曲かセッションして欲しいとオーダーがありました。

はじめに今井さんから「VICTIMS~」以外に、
「DIABOLO」「DOLL」「Alice in Wonder Underground」「夢魔」という4曲が候補に挙がっていると連絡があり、まさかこんなにたくさんはセッションしないだろう、この中からさらに候補が絞られるのだろうと思ったら、それ以降全然連絡がありません。

迫りくるリハーサルの日。
アレンジをしないと間に合わない。
今井さんも、withすみれーず作戦以外にたくさんやることあるし、あんまり急かすのもな~・・・と一応気を遣いつつ、「曲を決めて下さい!」とメールすると、

「ゴメン、全部やるかもしれないし、どれかやらないかもしれないし・・・汗」

とのこと。
それなら全部アレンジしたるーーー
ということで、それから数日は目の下に熊を飼いながら二人とも必死でアレンジしました。
その甲斐あって?リハーサルの後、全部通してみた上で候補全曲やることになったのです。
必死でアレンジしましたが、その時間はとても楽しかったです。
楽しくて止まらない、眠れない、というかんじ。
聴いたことがない曲もありましたがどの曲も好きになれたので

今回セッションした曲は良い意味で「他の楽器が入り込む隙がある」曲だったと思いました。
そういう曲を、選んでくれたのかもしれませんが。
ただ、「夢魔」なんかは完成されていて、わたしたちが居ても居なくても良いんじゃないかな~と思いましたが、候補にあがった以上は「メンバーがわたしたちに何をして欲しいと思っているのか」「この曲に、あとどんな音があったらもっと良くなるのか」ということを考えてアレンジしました。

相方さちにはヴァイオリンなりの想いがあったと思うので、以下はわたしだけの感想です。

「DIABOLO」

1番アレンジしやすかった曲。今井さん的にはこれを1番一緒にやってみたかったとのこと。コードを拾っていったらめちゃくちゃ泣かせるコード進行で改めて今井さんの才能とメロディーセンスにビビる。
アコーディオンのアプローチは、退廃サーカス、耽美派(オスカー・ワイルド的な)たちの集まる退廃的なサロンの雰囲気、道化師、というキーワードから、サビウラにD.B.Kabalevskyの「道化師」から「ギャロップ」のメロディーを入れこんでみました。
コーラスは、櫻井さんに「群がる淑女役」としてなるべくエロく頑張りました。
個人的にはヴァイオリンのサビのアレンジは2000点満点をあげたいくらい素晴らしいメロディーです。
「貴方の闇に あなたのその暗闇に」という歌詞がいたく心に沁みていました。
櫻井さんの歌詞は(ー)+(ー)=(+)なんだな、と思いながら歌ってました。

「Alice in Wonder Underground」

これは聴いているのは大好きなんだけれど、あまり貢献出来ないかもしれないと思った曲。
ストレートなロックナンバーでギターの音が大きいのでアコーディオンだと埋もれてしまうなと思い、ピアノアレンジを考えたものの、既にロックオルガン的な音は横ちゃんが入れているし・・・
結局ピアノはロックピアノ「ふうに」コードをぶっ叩く、という感じになりました。ベースも強めに入れたので、ユータさんの音とぶつからないように、わからない部分は聞いたりして作っていきました。
メンバーの思惑としては、「アリス」が居たら良いのかなと思いコーラスはなるべく可愛く歌ったつもりでしたが、今井さんも「百鬼夜行」と言っていたし、「エピキュリアン」的コーラスになったかなと思います。


「DOLL」

これも完成されていて、分厚い音がたくさん入っていたのでアレンジに困った曲。
そのとき思い出しました。

「或いはアナーキー」の打ち上げの時に、櫻井さんが「すみれと演奏するなら3人だけのアコースティックな編成で演奏してみたい」とおっしゃっていたのを。
それならば、その願いを叶えられるのはこの曲でしか出来ないなと。

しかし時間もないことだし、普段からシーケンスありで演奏されている曲を今更大幅に変更して大丈夫なものかという心配はありました。
今井さんにも「すみれらしさを打ち出して欲しい」と言われていましたので、僭越ながら黒色すみれの楽曲「夢見る少女人形」(DOLLつながりで。この曲はお兄さまを慕う妹の報われない恋物語。ぴったりでしょ。)のメロディーを冒頭に入れさせて頂いてからの、櫻井さんの歌を全面に引き立たせるというアレンジを提案しました。

作ったデモをみなさんで聴いて頂き、「よし!やってみよう!」とお返事くださった兄さまたちの懐深さに感謝です。
本番では、わたしが間違ったら櫻井さんに多大な迷惑をかけてしまうので毎回めちゃくちゃ緊張していました。けれどそれを悟られると不安な気持ちにさせてしまうので、なるべく虚勢を張って頑張りました。
その程よい緊張感も相まって、「DOLL」は良いパフォーマンスになったのではないかなと思いました。

スリリングでホラーなヴァイオリンの旋律も、我が相方ながら「やるな・・・!」と思いました

「君とタンゴ・マンボ・チャチャ 最後のワルツ」
タンゴとワルツのリズムは入れこめたけれど、マンボだけがどうしても入れこめず(笑)悔しいですね。

「夢魔」

1番貢献出来ないかもと思った曲。
わたしには「歌」「アコーディオン」「ピアノ」という選択肢があるのですが、「アコーディオン」音が埋もれるから無し(レコーディングなら、オルガン的なアプローチが出来たかもしれませんが)、「ピアノ」は思いつかず、「歌」に徹するか。
という結論に。
よこすか芸術劇場のライブで「夢魔」を見て、お客さんたちが両腕を挙げているのを初めて体験し「なんという宗教感だろう!」と衝撃を受けました。
なので、この曲に関しては「櫻井大魔王のしもべのツンドラ教女官役」というイメージ。
元々この曲にはシーケンスで女性コーラスが入っていますが、それをなぞりつつ、ハモリつつ、違う旋律を歌いつつ、サビは1オクターブ上で同じ旋律を歌った方が迫力がありますので(宗教曲「レクイエム」の「Dies irae」なんかを参考にしました)そのようにしました。
普段はアコーディオンかピアノを弾きながら歌っていますので、何も持たずに歌うのは珍しく、妙に気恥ずかしく、少し、ダンス(といっても揺れるくらいなもんですが)も頑張りました。
お客さんと一緒に腕を上げることが出来た時間は何とも言えない興奮状態でした。
すごい曲です。

大阪公演一回だけしか演奏出来ませんでしたが、その一回を「音楽と人」の金光さんが観てめちゃくちゃ褒めてくださったので報われました。

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↑努力のあと。歌詞も全部覚えたからなぁ。感慨深い。

ひとついいエピソード。
NHKホールでのファイナルが終わって打ち上げの席で、すみれーずは観に来ていた横ちゃんやGARIのYow-Rowさんや、レコーディングディレクターの田中さんやエンジニア比留間さまや、大勢の方達に褒めて頂き始終テレテレしていましたが、そんな様子を端っこでほろ酔いながら見ていた今井さんがポツリと、

「いやさ・・・シャイなおっさんがさ、勇気を出して(黒色すみれに)声をかけて、ほんと良かったよねー。」

と。
「VICTIMS~」のレコーディングの打ち合わせの時は緊張しすぎて(後日談)ほとんど何も喋らなかった今井さん。(わたしたちもはじめは怖かったです)
アレンジの相談をしたりしていく内にだんだん喋ってくれるようになって、黒色すみれのレコーディングにも参加してくれて(これは近々書きますね)、思えば昨年8月からツアーの終わりまで、今井さんとはコンスタントに連絡を取ったり会ったりしてたわけで、それが終わってしまった感が半端無く押し寄せて、そんなことを言うのもだから、酔っていたせいもあって「ウワーーーン!」と泣いてしまいそうになりました。

そして、ほんとに今井さんに見つけて拾ってもらって良かった、BUCK-TICKと演奏出来て良かった、このひとたちのためなら何でもしよう、と思ったのでした。


寂しいは寂しいですが、妹たちは妹たちで、兄さまたちとは別の道を進まねばなりません!
今井さんも参加してくれた新しいCD「Cosmopolitan」を世の中に広めるべく、イベントやライブツアーが控えています。
もしまたいつか、兄さまたちと演奏できる日が来たらもっとパワーアップしたすみれーずを見せたいです。そのためにも、練習、練習、練習あるのみ。

来年のツアーもそろそろまとめて発表できます。
色んな場所に行くので期待しててね


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黒色すみれ新アルバム「Cosmopolitan」
2014年11月26日(水)ON SALE!

只今、全国のCDshop・オンラインshopにて予約受付中!
(もうじき各店舗特典発表!)


レコ発演奏会!!
*終演後会場にてサイン会開催

11月23日(日)代官山UNIT
開場:13:00/開演14:00
チケット:3000円(+1D)
12月7日(日)大阪ソープオペラクラシックス
開場:12:00/開演13:00
チケット:3000円(+1D)
●チケットご予約●

【TOUR「Cosmopolitan」】
12月6日(土)浜松 エスケリータ68
12月19日(金)京都 夜想
12月20日(土)神戸 クレオール
12月21日(日)浜松 R食堂
*続々と追加決定します

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