違和感の正体④ ― なぜ持つことを手放せないのか ―
気づいていましたか?昔と今で、当たり前が変わっていること。たとえば——ガラケーから、スマホへ。昔は、決まった人としか連絡を取らなかった。でも今は、SNSで誰とでも繋がれる。テレビから、YouTubeへ。昔は、決まった時間に、決まった番組を見る。でも今は、自分で選んで、好きなものだけを見る。広告も変わった。昔は、テレビCMや雑誌。でも今は、InstagramやTikTokで“誰かの日常”がそのまま広告になる。そして、通信費も安くなった。昔は、長電話すれば料金が気になった。でも今は、いくら使ってもいい。これ、全部同じ変化です。 「持っているもの」から 「繋がり・流れ」に変わった これが、8運の時代。この時代は、・積み上げる・整える・形にする“土台を作る時代”でした。だから、人は持つ。守る。積み上げる。それが、正しかった。いい会社に入る。安定した収入を得る。家を持つ。貯金する。全部、正しい選択。でも、ここで少し違和感が出てくる。ちゃんとやっているのに、なぜか苦しい。持っているのに、なぜか不安。それはなぜか。 持つほど、重くなるから 守るものが増えるほど、動けなくなる。たとえば——・仕事を辞めたいけど、収入が怖い・環境を変えたいけど、今の安定を手放せない・やりたいことがあるのに、一歩が出ないこれ、全部 「持っているもの」が足かせになっている状態 そしてもう一つ。この時代は、格差がはっきり出た時代でもあります。流れに乗った人。スマホを使いこなし、SNSで発信し、新しい情報を取りに行った人。一方で、過去のやり方にこだわり、変えられなかった人。この差が、そのまま結果になっていった。ここで、多くの人が無意識に思う。 「せっかくここまで積み上げたのに」 だから、手放せない。でも、ここに落とし穴がある。 持つことは、本来“手段”だった 安心するための手段。守るための手段。それがいつの間にか、 手放してはいけないもの に変わってしまう。すると、人は止まる。そして今、時代はさらに変わっている。重いものは、動けない。変化についていけない。チャンスが来ても、掴めない。ここで初めて気づく。 「持っていること」が 自分を縛っている だから、人は迷う。手放すべきか。このまま守るべきか。でも、本当の問いは、そこではない。手放すというのは、すべてをやめること。でも、そうじゃない。大事なものまで捨てる必要はない。必要なのは、 削ること 無理して続けていること。本音じゃない選択。誰かに合わせている部分。そういう“余計なもの”を落とす。すると、不思議なことに残すべきものは、ちゃんと残る。だから問いはこう変わる。 何を手放すかではなく 何を削るか たとえば——服を全部捨てるのが「手放す」。でも、本当に似合う服だけ残すのが「削る」。どちらが、自分らしくなれるか。 何を持つかではなく 何を削るか 次の章で扱います。▶違和感の正体⑤ーなぜ、もう隠せないのかー※このシリーズは①〜⑦で構造が繋がっています▶違和感の正体③ ― なぜ見せることに縛られるのか ―▶違和感の正体② ― その繰り返しは、どこから来るのか ―▶違和感の正体① ― なぜ同じことを繰り返すのか ―