余り否定的なことは書きたくないんだが…

 

 

もうこれで、まともな為替レートに早々に復帰する術を失った感じだな。

日銀砲撃ったりして、円高方向に向かわせようとしてたのを忘れて、

一部のNISA勢からの苦情だけで日和った模様。

 

為替レートの関係で、日本に観光客が増えたりしているが、ああいうのは一時的であり、中国の経済が悪化しつつあるから、来年まで持つかどうかも判らない。

物価を見ればわかるが、本来の適正レートは1$=90~120円程度である。

 

岸田さんはトヨタがつぶれちゃ困るからと、円安傾向を歓迎しているふしがあるが、

観光・輸出産業を除いて、全国民は輸入に頼っているエネルギー資源の高騰であえいでいる。食料関連も他国に買い負けて高騰している。

 

逆にこの近年の円安が無ければ、自動車業界は本当にこけてたんじゃね。

自動運転車や電気自動車もまともに市場に出せてない。

原付(50㏄以下)も販売終了だ。新基準原付は排ガス規制対応なので、従来の原付より明らかに値段が上がる。触媒のコストが高くて旧原付には使えなかったものが、新基準原付になったからと言って全く安くはならないからな。なので実際には電化するしかないのだが、これもまともなのが出せてない。市場にあるのはほぼ中華産である。

 

円安でダンピングしてなければ、とうに1~2社消えててもおかしくない。

実質、国民全員でこの不良債権支えていた状態。

 

株価自体は為替レートに合わせて上がっていただけで、

ドルベースで考えたら、日本企業の株価は大して上がりも下がりもしてない。

円という通貨の価値が政府政策の影響で下がっていただけである。

国民からしたら大迷惑。

 

岸田さんから別の人に総理の椅子が変わりそうという話が出て、漸く円安が解消されようかとしていた矢先に、今回の大失態。

このまま行くと、円安が改善しないまま、物流を筆頭に国内企業が体力切れで崩壊していきかねない。新NISAどころじゃないし、下手すると戦後最悪の総理認定がもらえるだろう。

 

ここでしっかり適正値まで為替レートを誘導できていれば、国内企業は国際的な企業価値が上がり、結果として株価は緩やかに上がっていったと思うのに、ここからではかなり難しくなったと思える。

 

※あくまで個人の感想です。