一人で叫んだこと

 

昔、住んでた団地密集し、

近くに海があった。

そしてそこ近くに、

砂山の工場地帯がり

かなり山積みされた

砂があちこちあった。

その砂山で遊ぶ子供が結構いたし、不思議なことに大人もあまり注意さえもしなかったと思う。

昭和時代あるある(苦笑)


私は、一人で行くことが多くて

同級生や、同年代の子たちが

帰るような時間帯に出かけ

海がよく見える数メートルある砂山に登りボーと海を眺めてた。

ある時、辛いことが重なり

体中虫酸が走るような

出来事があり


そこに逃げるように砂まみれになりながらがむしゃらに登り

わーわー泣きじゃくる。


工場地帯であったから

汚染された独特な潮の臭いと、砂の臭い。

混ざり合い、異様な鼻につくものでも、癒やされる、

落ち着く孤独。

誰も居ないし、泣けばうるさいと、罵られる事もない。


そうやって、ここにたまに来てたけど、いつのまにか砂山は

撤去されていた。

子供らの遊びに使われて

危険だったからか、それとも

埋め立てに早速使われたか。

でも、その場所に砂が積まれることは、二度と無かった。


 






 









 

 

 

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