オム・ジョンファ主演の「医師チャ・ジョンスク」が始まりました!

昔から日韓でも米国でもよくある「女性共感ドラマ」「しかもお仕事ドラマ」の典型みたいなドラマなんですが、こういうの、何度見ても元気もらったり泣いたり全然飽きないで見れるので、楽しみに待ってました!コミカル要素も多めで、ラブあり喧嘩ありで良作!

 

ところで。

今年になって、私が見たNetflixドラマの数々、「シュルプ」「イルタスキャンダル」「クイーンメーカー」そしてこの「医師チョ・ジョンスク」などふと気がつくと、全員主役が50代の女優さんばかり! 皆さん若い!

あえて、そんなドラマを選んでる意識はないのに。なんなら、毎月のようにNetflixからくる「今月のおすすめ新ドラマ」とか「これからリリースされる超話題作!」を素直に視てるだけなのに、これってね、昔じゃありえないくらい、50代女優が綺麗で若くなってきた!ってことと、そんな彼女たちを起用したドラマづくりが増えた!ってことなのでは? なんか嬉しい。

 

 

「医師チョ・ジョンソク」オム・ジョンファさん 1967年8月生まれの現在55歳。全然見えない。

 

「歌手」(韓国のマドンナといわれてた)というイメージが強くて、私は演技はそんなに知らなかったんだけど、映画「ノンストップ」、そして去年の「私たちのブルース」で、も〜〜ジョンファ愛が開眼! 「私たちのブルース」って、見た直後はそんなに何も思わないんだけど、じわじわじわじわ時を経て思い出すよいドラマでしたね。きれいで都会っ子で自分勝手に生きてるふりしながら、実はいろいろ考えてる役、ほんとに深くて泣かされました。今回の「医師チョ・ジョンソク」では、地味な専業主婦(46歳)が死にかけたことから一念発起、医師にカムバックする話ですが、夫の不倫相手よりずっと美人に見えちゃうところ以外は、今のオム・ジョンファにピッタリ。ちょっと声が独特で、私はそこもすごく人間っぽくて好きだなー。やたら多毛でくせ毛なのもいい。

この人、整形した話とか平気でべらべら喋っちゃうような気どらないとこあるし、なにがなんでも若見えしたい!美貌を維持したい!ってタイプじゃないと思う。今回もやたら「おばさん」扱いされてるように、今後は、きれいなおばさん役やきれいなおばあさん役とか普通にやっていきそう。ま、まだまだ先でしょうが。だって、ほんとに華やか。

 

 

「クイーンメーカー」 キム・ヒエさん 1967年4月生まれ 現在56歳
いやーー。みんな大好き「夫婦の世界」のキム・ヒエさんと、私が大好きムン・ソリさんのダブル主演の「クイーンメーカー」。
キングメーカー(という優れた映画もある)をもじったタイトルで、ムン・ソリさんを市長に当選させるまでの選挙戦を財閥と絡めて描くドラマ。韓国では、昔から、大統領選や市長選を描くドラマ映画が結構あるんですけど、具体的な政策を述べさせるわけにいかないので、どうしても、双方の足の引っ張り合いだけを描き続けるってことになって、なんというか、どれだけ汚い作戦を思いつくかの応酬になってしまう。その度に、国民や市民がだだーーーとそっちの方についてしまい、ほんとに市民を馬鹿にしてると思っちゃう。なのでその辺は正直辟易しちゃうんだけど、キム・ヒエさんが全編にわたって、ハイブランドのファッションに身を包んでらっしゃるので、目の保養にはもってこい。この人は、こういう高飛車でお金持ちな大人の女性がほんとに似合う。ほれぼれ。
今回紹介する中では、もっとも年上の56歳。26歳と24歳?くらいの子供がいるという子育てとっくに終わってるママらしい。でも、肌も髪もつるつるで本当に美しかったです。財閥の会長役とは、親子くらいにみえるんですが、実際の年齢はほぼ変わらないんですよね。。。。韓国ドラマで姑役や母親役をやってる女優さんというのは、かなり若い頃から何十年も母役をするので、やり始めの頃は実はまだ若かったりするんですよねえ。樹木希林さんのように。
スタイルもすごくよくて、ウエストをかなり絞ったスカートやパンツをかっこよく着こなして、たか〜〜〜いヒールを履いて歩く姿がもうかっこよすぎる。でも、もともとのお顔立ちは、日本でいう和風。つまりあちらでは韓風?洋風ではないんですよね。丸くて柔らかくて母性を感じさせる伝統的なお顔。スタイルは西欧型、顔は古典、日本の鈴木京香さんみたいなベテラン女優です。この人、ここぞというセリフはわざとカメラ見ずに地面を見つめながら言い捨てる、という癖?というかスキルを多用するんですけど、それものすごいクールというか偉そうな芝居なんですよね、でも顔がほらこんなに丸くて優しいせいで、そこまでツンツンしすぎないという、そういうお顔で得してます。
 
 
「キル・ボクスン」 チョン・ドヨンさん 1973年2月生まれ 現在50歳
私、今年は、映画「非常宣言」にはじまって、ドラマ「イルタスキャンダル」、そしてこの「キル・ボクスン」と、なぜかチョン・ドヨンばかり見てるような気が。ほんと売れっ子。ものすごく忙しそう。
「非常宣言」は、韓国を代表する俳優が豪華出演してる中で重要な大臣を演じたパニックスペクタクル映画。「イルタスキャンダル」は、シリアスな場面もあるけど全体的におばさんラブコメ、そして「キル・ボクスン」は、ガチの殺し屋アクション映画。全部違ってすごくいい。特に今回の殺し屋役はすごい。アクションも初挑戦なのに、何十人でも平気でガンガン殺していくシングルマザーをこの人がやるとは思わなかった。でも、意外にも似合ってたんですよねアクション。ま・・・たく役作りとかしそうにないタイプなのに、実際は、深く考えて作り上げたんだろうなあ。かっこよかった。この映画は、頼って安心ソル・ギョングさん、大好きなイ・ソムさんほか、全キャストいいので何度も見返したい作品。冒頭からもう・・・で笑っちゃったなあ。ネトフリ全世界ナンバー1達成も納得。
 
チョン・ドヨンさんは、50代といっても、この2月についに50歳になったばかり。
そして私は、「非常宣言」くらいまでは、40歳前後だと思いこんでいたため、ほんとーーに驚きました。今回ご紹介してる女優さん方は、どちらかというと「不老女優」「若見え女優」「美人女優」タイプでそれを売りにしてるというか特長になってる方が多いんですが、チョン・ドヨンさんは、そこで売ってないにもかかわらず、普通に若くみえてるっていう。。。ほんとの意味で不老なんでしょうねえ。実際、この10年ほとんど容姿が変わってないように見える。どの作品でも、すっぴんとまでは思わないけど、ほとんどメークしてないのでは? と思わせるほどのナチュラルさですよねえ。実際はそこそこメークしてても、結果としてそういう印象しか残さないという意味では、日本でいうと、麻生久美子さんや坂井真紀さんみたいな感じかな。
記者会見やパーテイではいつもシンプルでメンズライクな格好してるし、常にナチュラルメークで中性っぽい感じがお好みみたい。彼女ならではの持ち味ですね。でも、「キル・ボクスン」冒頭でのホテル制服姿では、かなりの美脚を披露してたし、ポスターに採用された真っ赤な細身パンツスーツ姿をみても、実はドヨンさん、50代とは思えぬスタイルをしておられます。細い。このまま還暦までこの感じでいてくれそうな感じ。もっといろんな役柄に挑戦してほしいです。
 
 
「シュルプ」 キム・ヘスさん 1970年9月生まれ 52歳
「シュルプ」は、スカイキャッスル史劇といわれてるように、王妃が息子たちの誰かを次の王にすべき奮闘するドラマ。であると同時に、現在の王を倒そうとする陰謀者たちとの闘いも描く。王様そっちのけで、王妃ひとりが出突っ張りですべてを回していく脚本なんですけど、これが、キム・ヘスさんドハマリです。どんな役でもそれなりにこなすキム・ヘスさんですけど、やっぱり、コメディものより、「未成年裁判」や「シュルプ」のような、凛としててかっこよく美しいってのが似合います。ていうか、何をやってもキム・ヘス的クールな感じにしあげてしまう。
このドラマは、現在の王が王になるまでの経緯がもやもやするところでそれが最後までみても(私は)スッキリしないので、大絶賛はできないんですが、なんといっても、王朝を描いたドラマの中では、衣装と調度品、食器などが非常に美しく、光と影をきれいに取り入れた映像、そして若い若い王子たちが大層目の保養になります、なんか気分的には、観光にいってる感じ。そこにキム・ヘスさんの様式美かと思うほどの彼女独特のセリフまわりがよく似合って、毎回毎回とても贅沢な気分にさせてもらいました。
というキム・ヘスさんは、30の時も40の時も50歳になったときも、常に「若い」「美しい」と言われ続けたきたタイプ。
ここまで若い若いいわれ続けると、すごいプレッシャーだと思うけど、でも実際、このひとの不老っぷりは妖怪とか化け物じみてて、新作を見るたびにやっぱり「若い〜〜!」「きれい〜〜!」と叫んでしまう、そんな女優さんです。そして、アジア人とは思えぬほどの超グラマーな体型。ボンキュッボンの典型的な西欧型体型を誇り、本物なのかと目を疑うミサイル型バスト、大きいのにまったく垂れてない形のいいヒップ、ものすごく長くて細くてまっすぐな脚。実際に、そばで彼女をみたら、人間とは思えない造形美なんでしょうね。その昔「タチャ」で全裸シーンを披露されてますが、超デカパイに超美脚姿に腰を抜かした覚えがあります。一体、どうやったらあんな身体にができるんでしょうねえ。まるでモビルスーツを着てるかのようなプラスティック感満載です。
そんなキム・ヘスさんですから、若い若い綺麗綺麗と褒められるのは慣れっこでしょう。若い!とはいわれても「上手いっ」といわれることはあまりないタイプでしょうから、本人にとっては、ここらで海外のでかい演技賞とかとってみたいでしょうね。ここはひとつ、あの美しい顔とボディを、とことん汚して醜く汚い姿になって、とんでもないひどい人格の役とか、体当たりでやってみたらどうでしょうか。思い切って。もうすぐでてくる新作も楽しみでーす。
 
「捜査官ク・ギョンイ」 イ・ヨンエさん  1971年1月生まれ 52歳
 
1年半くらい前のドラマですが、すごくお気に入りの作品なので紹介。
保険会社の女捜査官で凄腕なんだけど、とにかくお風呂嫌いでゲーム好きという特殊な役柄。国民的美人女優があろうことか、シャワーもせずに服も着替えずずっとゲームしてるから「臭い」っていう役なんです。臭いって・・・。このように、事件や捜査の経緯やキャラクターが独特で、あらすじとしては、ざっくり英ドラマ「キリング・イブ」に酷似しててめっちゃ面白いんです。もっとも見応えがある秀逸なドラマです。でも、世間的には、さほど話題にもならず、ヒットもしなかったため、続編は作られないと思います。でも、イ・ヨンエさんともあろう美人女優が、まさに、体当たりで、まるで別人の女優のようになってチャレンジしたこの臭い女捜査官のドラマ、ほんとに面白いしもちろん上手だからみんな見てほしい。
イ・ヨンエさんももう50代。名作「JSA」や「宮廷女官チャングムの誓い」から何十年も有名で、ずううっと国民的女優をやってこられた美人女優さんなので、もうそのまま、きれいな中高年ベテラン女優でいかれても全然問題ないのに、ここでこういう新たなジャンルに挑戦しただけで高評価。そして、もちろん、上手だったんですよねえ。まるで別人のように見えました。
清楚系美人のヨンエさんが、髪はぐちゃぐちゃ服はしわくちゃ、叩かれて走り回って倒れて転んで、ほんとに体力ギリギリの演技をなさってるわけで、まあ、顔もホコリだらけ服もしわくちゃでひどいものです。でも、それを隠さず、むしろ顔どアップで撮影してたりして、ある意味、本物の美人でないとできない行為だな、と思いました。
彼女もキム・ヒエさんと同じく、西欧風の美人じゃなくて、和風というか韓風というか、優しくて優雅な美人さん。声も表情も優しいお姉さん美人です。
普通、50代女性が顔だけ若く仕上げて、服装を20代女性が着てるのとまったく同じ上下ジャージ姿にすると、どうなると思います? なるほど顔は本当に若く見えているのに、どういうわけだか、上下ジャージがほんとに年寄っぽい。太ってるわけでも腰が曲がってるわけでもなんでもないのに年齢がばれてしまう。ほんとに不思議ですよね、これぞ、身体からにじみ出る若さと老いの違いだと思うんですけど、ヨンエさんなんて、あれだけ顔をぐちゃぐちゃにしたままで、上下ジャージ着てても、ちゃんと「若く見える」というところが本当にすごいと思った。なんで?なんで? ヨンエさん自身の身体が若いってこともあるだろうけど、あれも「演技」なんだろうなと思いました。なんかもうすごい。あ、ちなみに、私が一番好きなヨンエさんは、伝説の名作「親切なクムジャさん」です。