初期の陽水の曲にはシュールな歌詞のうたがある。よくCMにも使われる「東へ西へ」センチメンタルに収録や、爆発的に売れた「氷の世界」そのアルバム収録の「桜三月散歩道」、「自己嫌悪」などが代表的なところ。

つげ義春を思わせる「東へ西ヘ」の老婆や「桜三月散歩道」の気がふれる彼女。盲の男が何を見ているのかに思いを廻らす、陽水のこの感性はどこからくるのだろうか?最初に聞いたときの衝撃は今でも覚えている。

その後の「ゼンマイ仕掛けのかぶとむし」等にも引き継がれていくこのシュールさが彼の魅力であることに異論はあるまい。

「少年時代」の長閑さやほのぼのした感性の反面、このようなシュールさが渦巻く井上陽水はやはり侮れない。

このゾクゾクする感覚が好きなんだなあ。

ということで、「自己嫌悪」

 

井上陽水 自己嫌悪 (youtube.com)