多分秋だったと思う、ラジオから切ないバラードが流れて来た。「スローバラード」。
今では誰でもが忌野清志郎の名曲というあの曲だ。
失恋中の高校生に、なんて切ないと涙させた。しばらくしてシングル盤を購入、本当に擦り切れるくらい聴いた。
このあと後に名盤と言われる「シングルマン」のアルバムが発売された。しかし高校生の小遣いではなかなか買えなかった。そうしているうち廃盤となってしまった。
欲しい気持ちを抱えていると吉見優子らが署名運動を起こし再発、当然買った。
ロック色の強くなる前の偉大なるアルバムと思っている。「スローバラード」は勿論、「甲州街道は秋なのさ」「ヒッピーに捧ぐ」など切ない曲のオンパレードだ。ジジイの宝物の一枚である。
ということで、どれにしようか迷いながら「ヒッピーに捧ぐ」。