アングラという言葉をよく聞いた頃、寺山修司の名を知り、また同時に三上寛を知る。どちらも青森の出身(その頃泉谷もそう言っていた)、ジジイと同じ東北の出ということもあり勝手に親近感を覚えていた。

何故か田舎のレコード屋にライブ盤があり、購入。「オートバイの失恋」「ションベンだらけの湖」「夢は夜ひらく」など、ど太い声である時は叫び、ある時は語り、妙な説得力に心惹かれた。

この頃は東北のシンガーソングライターが多かった、でも今でも感じるが青森の個性は別格だ、何故かは分からないけれど憧れる土地である。

ずーっと後になるがジジイと同郷の山谷初男の所有する「はつぽん館」てライブがあり、お会いした寛さんは温厚な方だった。その彼が心の怒りを吐き出す唄は厳しい青森が育てたものだったろう。

夜中にヘッドホーンで聞いて見るかな。

オートバイの失恋  三上寛 (youtube.com)