ギターは今でも友達だ。まあ、今では酔った時にちょっと弾く程度だが。

初めて手にしたのはゼンオンのクラシックギター、田舎町では書店の天井付近からぶら下がって展示されていたっけ。チューニングのいろはも知らず、教則本とにらめっこ。調子笛でチューニング。よく理解できたものと自分でも感心する。

教えてくれるという年の離れたいとこに頼ったところ、彼が弾きだしたのは古賀メロディー、弾きたいのは違うんだよなーと思い結局教わったのはチューニングのやり方だけだった。

中2の夏、どうにかコードを抑えられるようになって、たどたどしく弾いたのが「戦争を知らない子供たち」C、Em、F、G7となんとかFの壁を乗り越えたのだった。

ストロークを主に(それしかできなかった)していたのでボディが傷つくので、下敷きを切ってピックガードにしていた。

念願のフォークギターを手にするのはそれから2年後、このギターはまだ手元にある。パールのハミングバードモデル、今ではブリッジがひび割れ、ネックも一部塗装が剥げているが手放せないギターだ。