日野富子・其の3 | テンカス・気まぐれ1人旅

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城をはじめ、名所、旧跡巡りが好きです。
最近は歴史にも興味があり、いろいろ調べ
気になった所をまとめ載せていきます。
よかったら覗いてみてください。

暗流渦巻く御台所の座・その2


兄のあとを襲って新将軍の座に座った義政は、

この時九歳・・・

母親代わりになって新将軍を育ててきた

今参局が、俄然、羽振りをきかせはじめたのは

当然といえるだろう。


重子は狼狽した。


あらためて、

義政少年に取り入ろうと苦心したが、

息子の前には今参局が、大手を広げて

立ちふさがっている。


結局、

局派と重子派のいがみ合いは

以前に増して深刻となり、

大名、豪族までが何か

訴訟ごとなどがある場合、

一方が今参局の袖にすがれば、

一方は重子に泣きついて

保身を図るという事態に

立ちいたってしまった。


大名どうしの所領争いが起こった際、

義政が局派の言い分を勝ちと認めたため、

重子は怒って御所を出奔し、

尼になろうとしたことさえあった。


当時、朝廷では公卿の烏丸大納言、

武将では有馬持家、そして女房では今参局・・・

お今が、さかんに権力をふるっていたため、

巷では、アリマ・カラスマ・オイマの「マ」の字をとって、

彼らを「三魔」とののしった落書きなどが貼られたが、

これはどうやら重子派の策謀といえるようだ。



















日本女性の歴史/室町戦乱期の女性

(暁教育図書発刊/日野富子/杉本苑子氏執筆)より