観応の擾乱・其の9 | テンカス・気まぐれ1人旅

テンカス・気まぐれ1人旅

城をはじめ、名所、旧跡巡りが好きです。
最近は歴史にも興味があり、いろいろ調べ
気になった所をまとめ載せていきます。
よかったら覗いてみてください。

直義VS高兄弟の争い終止符!!


直義と高兄弟の対立に決着をつけたのは、

義直党の上杉・畠山一党、高兄弟によって

討たれた上杉重能と畠山直宗の遺児たちである。



上杉重能と畠山直宗は1349年、師直・師泰兄弟が

直義による追放計画に怒って決起し、危険を察知した

直義が身を移した尊氏邸を、手勢を率いて取り囲んだ

時に引き渡しが要求された二人である。



師直・師泰に言わせれば、直義の近臣である2人が、

あることないことを直義に讒言したために自分たちの

追放が計画されたというわけだ。困った尊氏は2人を

越前国(現・福井県)への流罪にし、直義を政務から

退かせることで決着を図る。ところがそれから半年後、

直義の出家で幕府の中枢を握った高兄弟は、

越前守護代に命じて2人を殺害、怒りに燃える

上杉・畠山党は復讐の機会を狙っていたのだ。



戦いは直義の勝利に終わり、高師直らは尊氏とともに

京へ逃げ帰る。三里後方を歩いていた師直らは

尊氏とはぐれ、摂津の武庫川を渡り、鷲林寺(じゅうりんじ)

の前に来た時に両党によってあえなく殺される。





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「太平記絵巻」に描かれた高師直(三時知恩院蔵)
















ビジュアル日本の歴史(南北朝の動乱)DEAGOSTINI発刊より