この話は15年ほど前の話です。
ある日
私が経営している美容室のスタッフが
仕事中に腹痛を訴えてきたのです。
始めは店にある置き薬を飲んで控室で
横にならせていたのですが、しばらく
して様子を見に行くと
真っ青な顔をして脂汗をかいて苦しんで
いる。 普通じゃ無いと思った私は
救急車を呼びました。
私はまだ営業時間という事もあり
ついて行くことは出来なかったのですが
病院が決まり店に連絡がありました。
仕事が終わり病院へ駆けつけると
彼女は既に手術した後のようで病室で
寝ているようでした。
彼女の腹痛の原因は、急性盲腸炎
しばらく病室に居たのですが、彼女が
起きないようだったので
この日は帰宅しました。
次の日も仕事帰りに病院へ寄ったの
ですが、彼女は元気そうだったので
安心して帰りました。
3日目の事、
彼女が昨日の夜中に廊下を子どもが
走り回って寝られなかったと言って
きたのです。
深夜の2時に子どもが走り回るかなぁ~
まさかオバケじゃ無いよね?
と彼女は言ってきたのです。
私はまさか‥
でも私の悪戯心もあって
でも、あるかもしれないね、交通事故
で運ばれて来た幼い兄妹が無くなって
自分達が死んだ事も分からずにまだ
病院で遊んでるとか・・・
そのうち部屋の中に入って来るかもよ!
彼女は案の定、キャ~やめて~~~ と
いい反応をしてくれました。
私は更に、タバコ吸って来よう!
あっ、
一人の時に子どもが入って来たら絶対に
目を合わしたらいけないよ!と
彼女をとことん怖がらせ部屋を出ました。
廊下を通って喫煙場に着くと
そこにはパジャマを来た年配の男性が
タバコを吸っていました。
私は軽く会釈をしてタバコに火をつけ
ました。
タバコを吸い終わって灰皿で火を消そう
とした時です。
向こうの廊下から子どもの笑い声が
そして二人の子どもが走る足音
音の方へ目をやると
二人の子どもが笑いながら走り回ってる
姿
あぁ~ 彼女が言ってたのはあの兄妹の
事か・・・。
私は、元気そうなその子達の姿を見て
入院してる子なのかなぁ~?
元気そうだけど どこが悪いんだろう?
看護師さんも注意しないんだろうか?
そんなことを考えながら
さあ、病室に戻ろうと思った時です。
タバコを吸いに来ていた年配の男性が
あんたもあの兄妹見えてるんかい?
あの子らはかわいそうに死んどること
も知らんとああして二人で遊んどる。
死んだ事が分かれば両親のところに
行けるのに・・・。
うえ?
私はびっくりしてマヌケな返答。
男性の方を振り向くと
そこには、男性の姿もありませんでした。
男性まで生きている人じゃなかった
んだ。
私は慌てて
病室に戻りました。
今、私が体験した事は、まだ2~3日
入院しなければいけない彼女には
言えませんでした。
それからも彼女は深夜になると毎晩
子どもが走り回ってうるさい。
看護師さんに言っても、そうなんですか?
見つけたら注意しておきますね。
と言うけど変わらずに毎晩走り回ってる
そんな事を言ってました。
私は、看護師さんは分かってるんじゃ
ないかな?とおもいました。
しかし、死んだ事を分かれば両親の
ところに行けるのに‥と言った男性は
死んでることを分かっているんだろうか
そんな事を考えてしまいます。
この病院は京都の北区にある病院です。
今でもあの三人は居るのでしょうか
そんな事がありました。