
実話に基づいた物語というのがポイント。宝くじに翻弄された人生を描いている。
当てた人は善良な警官で、宝くじを買った日に偶然入ったレストランのウェイトレスに、持ち合わせがなかったために、宝くじが当たったら半分あげると約束してしまい、猛反対する妻を押しのけ、200万ドルをプレゼントしてしまう。
この段階で、【実話】という真実があっても、普通の人の感覚では納得できない行動に、疑問符がつく。
ノンフィクションはとてつもない威力がある。なぜなら、どれだけ大風呂敷にみえても、真実である以上、描写や裏付けなどがほぼ不要だからだ。
映画でも小説でも、視聴者や読み手の実体験ではない時点で虚構の世界に引き込まなければならない。それには説得力が必要となるし、視聴者を納得させるルールを敷かなければならないのが、ノンフィクションであると、相当にそのハードルが下がる。
だが、本作のストーリーはそれでも納得出来ない導入だった。主人公であるニコラスケイジは、200万ドルを迷わずにプレゼントする。
いくらなんでもそれはないだろうと思ってしまうから、その後も全てウソにしか感じられないのだ。
決して、キャスティングが悪いわけではないので(ただし、妻の声を担当した久本雅美には閉口した)、脚本が悪い。
視聴者や読者を感情移入させるための仕組みづくりは、非常に大切なのだと感じた。勉強になるわ。
五点満点のうち、2点。