きた。きた。
レビューを初めてやっと、面白い小説に出会えたのです

主人公は大手広告代理店から即席麺メーカーへと転職したばかりの27才の男。新製品のプレゼンテーションから物語が始まるのだが、いきなりハートを鷲掴みにされる。プレゼンテーションが堅い内容と思わせての、ギャップを見せ場にすることで読者をつかむ。勉強になる展開だ。
平易な会話文を中心にストーリーを進めながらも、単調にさせないのは、主格を一人称にしていないからだろう。もう少し描写があってもよいが、テンポを大事にした結果か。
ストーリーは、サラリーマンなら誰しも頷いてしまう不条理を、リアルに描いているし、共感してしまう。最終的にはサクセスストーリーに仕上がっているが、主人公の仕事とプライベートの書き分けも、単調さを消す要素になっている。
サラリーマンは仕事だけじゃなく、私生活でも悩む。そんな当たり前のことを描いてくれているから共感を生む。
最後まで楽しめるのは、平易な文章にもあるだろう。また読み返してみよう。
五点満点のうち4点。