「トリックおあ、とりーと」
扉にあるレンズから覗いてみると、つぶらな目をした子供たちが思い思いのハロウィン衣装に身を包んでいる。
ドアを開けてやると、先頭の男の子がこれ以上言うのは恥ずかしいとばかりに、お菓子を入れるカゴを前に突き出した。
「ふふっ、じゃあトリートあげるね」
彼らの素朴さに嬉しくなった私はアメブロから購入したハロウィンプチアメをカゴにいれてあげた。
「ありがとーございましたぁ」
「いいえ、どういたしまして」
本当は、夜遅くまで働いている彼氏のOka君のために買ってあったのだが、構わない。
だって、Oka君は私がとびきりの笑顔で出迎えれば、とろけるような表情で私を見つめ返してくれるのだから。
私は彼の笑顔を思い浮かべながら、彼が喜んでくれるはずのトリックの準備にいそいそと取りかかった。
※いちごさん、ハロウィンプチアメありがとーございましたっm(_ _)mささやかですが作品でお返しです。