【終わらない本】後編 | 相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

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ベッキーがテレビに出てるとチャンネルを変えてしまう男が、好きな音楽や小説を語ったり書いたりらじばんだりしています。音楽は洋楽ロックメインだったが最近はハロプロ大好きです。特にANGERME。

館内はうそ寒く、背筋を悪寒が駆け下りた。


あまりにも内容が奇っ怪だった。めくる指先が震えているのを見つけ、初めて自分の指だと気付いたくらいだ。


次第に視界が曖昧になり、本の中の文章なのか、自分の頭の文章なのか分からなくなった。


それでも私は、ページをめくっていたようだった。紙の乾いた音だけは鋭く、耳朶を打った。


ぺら。ぺらぺらぺら。ぺらぺらぺらぺらぺらぺらぺらぺらぺらぺらぺらぺらぺら




やがてそれは、カチリという音に変わっていった



カチ、カチ、カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ


カチリ。


まるで追体験のようなストーリー。図書館にはあの老女がいて、主人公にあの本を渡す。老女の粘ついた嗤い声。悪寒。


本の中にデジャヴをみた。そして、恐る恐るページを確認すると、私の体験した今を、空白に埋められていく。次々と活字が追加されていく。



カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ




もはや私の実体は「終わらない本」と一体をなしている。



そして、今「終わらない本」はどこにあるのか…




カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ、カチリ。



あなたが今まさに読んでいる本、これが「終わらない本」なのだ。

















エイエン ニ ツヅク・・・