【パートナーに捧ぐ】第2話 | 相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

ベッキーがテレビに出てるとチャンネルを変えてしまう男が、好きな音楽や小説を語ったり書いたりらじばんだりしています。音楽は洋楽ロックメインだったが最近はハロプロ大好きです。特にANGERME。

「まったく、なんてだらしない奴だ!おい、フローリングによだれをたらすんじゃない!」





「ランディは暑がりなのよ。あなただって家の中でダラダラ汗だくじゃない」





「クーラーを買い替えられなくて悪かったな」





「そういうつもりじゃないの、ごめんなさい。とにかく、ランディと散歩でもしてきたら?」





「ふん、まぁいいだろう。俺はたまたま外出の用があるだけだ。連れていってやるが、邪魔だけはするなよ」





オジーは、だるそうなランディにリードをくくりつけ、涼むために海岸沿いへ向かった。







オジーは、無精不精迎え入れたランディを初日にして早くも後悔していた。





ランディは、部屋でダラダラしていたかと思えば、屋外に出た瞬間、凄まじい力で彼を引きずった。





「おい俺は心臓を悪くした中年男なんだ!セラピー犬なら加減して走らんか!」





息はあがるうえ心臓も何だか痛い。オジーは悲鳴をあげた。





ランディがオジーを連れてきたのは海岸沿いではなく、反対側エリアの雑木林だった。





林に入ったランディは、途端にそのスピードを緩めた。





ほっとしたオジーもリードを緩めた。刹那、ランディは脱兎のごとく林を駆け抜けていったのだ。





オジーは口汚く罵った後、重荷を捨てられた解放感を抱えて自宅に戻った。





ドアを開けるとシャロンの笑い声がオジーを出迎えた。「あらランディは先に帰ってるわよ?何をしてたのおじいさん」





楽しげな妻をじろりと睨んだオジーは、驚く間もなくランディに歓待されたのだった。「おいバカ、重たいじゃないか!顔をなめるんじゃない!」









(続く)













※本作品は、アメリカの実話を元にした小説です。