今、電車が流行だ。
国家が環境対策の目玉として打ち出した「電車推進プロジェクト」。
二酸化炭素排出削減策として、電車利用の多い事業者には減税措置をとるものだ。
かなりの節税効果があり、政府の目論見は成功した。
事業者は営利目的でオフピークの時間帯のみ車両利用権を買取ることができ、
独自の営業を展開したのだ。
ホテルチェーン「西横ホテル」は仮眠専用車両サービスを展開。一般車両ながら座席確保できるのが魅力だ。
居酒屋チェーン「洋民」は南武線や常磐線などで立ち飲み専用車両を導入し、賛否両論を巻き起こした。
本家JRは役員専用車両で高収益を獲得したが、
加齢臭がサービス時間帯終了後も立ちこめ、一般利用者の顰蹙を買っている。
新たな試みが評価されているのは、インフラ整備の分野だ。病人専用車両、貨物専用車両(貨物列車の簡易版)などは期待大だ。
大手コンビニ「ローシン」は限定プレミアム商品販売専用車両を導入し、「エキナカ」から「シャナカ」にシフトさせることに成功した。
恋人募集中な肉食系男女には、今秋から開始される、合コン専用車両がオススメだ。
しかし、くれぐれも気をつけてもらいたい。
この話はフィクションであるばかりか、オチがまったくないからだ。
了