うん、情報交換したり、いろんな食べ方にチャレンジするよね。
最近は、ゆっくりかみしめて、素材の味を楽しむようになったよ。
僕はベジタリアンだけど、最近、ビールとか飲んだりするわけ。
しかも、クラシック音楽を聴きながらのディナーは最高さ。
昔みたいにB級グルメをがっつく生活なんて、有り得ないよね。
でも、思えば、なぜこんなに厚遇を受けるのだろう。
僕は幼少から両親と隔離され、寂しい思いをしたけど、
親身に身の回りの世話をしてくれる人がいたからね。
その人が昨日の夜、複雑な表情を浮かべて僕に話しかけてきた。
残念だけど、僕と言葉が通じないんだけど、悲喜こもごも、そんな感じだったな。
予感はあたり、僕は自分の部屋から出されると車に載せられたんだ。
あっという間に気絶させられ、気づいたら、知らない人間が僕を切り刻んでいた!
血があふれ、僕は悲鳴をあげた。
痛いって感覚を超え、熱いんだ。
昨夜の世話係の人間がみせた涙は憐憫か?
それとも悔悟なのだろうか?
気がつくともはや自分の体を宙から見下ろしていた。
僕は死んでいた。
やっと気づいたんだ。僕は人間どもに食べられる運命だったことに…
君は知らなかったの?
了
